我とは、一人称のひとつである。
概要
中世の日本でよく使われる一人称だったが、現代の日本ではほとんど使われない。
複数形は「我々(われわれ)」であり、現在も使われている。
ほかに我がつく一人称は「我輩(わがはい)」などがある。
一人称が「我」の人物
- 大神さくら (ダンガンロンパ)
- 豪鬼 (ストリートファイター)
- ドン・サウザンド (遊戯王ZEXALⅡ)
- 中院冷泉 (神咒神威神楽)
- ノワール (ファイアーエムブレム 覚醒)
- 松田颯水 (声優)
- 物部布都 (東方Project)
- 役割論者 (ポケモンバトルで役割論理という戦術を使う者のことですなwww)
漢字として
- 意味
- われ、われわれ、わが。一人称として使われる。ほかに、自分の意志や考えを主張するという意味がある。
- 〔説文解字・巻十二〕に「身に施して自ら謂ふなり。或ひは說ふ、我頃、頓(つまづ)くなりと」とある。
- 字形
- 鋸刃のついた刃物もしくは戈の象形。甲骨文・金文のころから一人称として用いられ、のこぎりや刃物の意味では使われていない。一人称に用いるのは仮借。〔説文解字注箋〕に元の周伯琦の説として「我、戈の名、象形」とある。
- 〔説文〕には「戈に从ひ𠄒に从ふ。𠄒、或ひは說ふ古垂字と。一に曰く古殺字と」とある。戈+𠄒の会意であり、𠄒は垂の古文か殺の古文としている。
- ほかには、刀+刀+戈の会意(〔疑疑〕)、手+戈の会意形声などがある。
- 音訓
- 音読みはガ(漢音、呉音)、訓読みは、わ、われ、わが。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 我は、〔説文〕で部首である。ほかに義が属す。
- 意符・声符
- 我を意符とする会意字には、義などがある。
- 我を声符とする漢字には、俄、哦、娥、峨、涐、莪、硪、蛾、誐、餓、騀、䳘、𧒎などがある。
- 語彙
- 我執・我田引水・我慢・我欲
異体字
- 𢦠は、〔説文〕に「古文の我」とある異体字。
- 𢦐は、〔正字通〕に「我に同じ。篆、𢦐と作す」とある異体字。
- 𠨂は、〔字彙補〕に「古文我字」とある異体字。
- 𢦖は、〔康煕字典〕に〔餘文〕を引いて「我に同じ」とある異体字。
- 𨈟は、〔正字通〕に「我に同じ。篆、𢦐と作す」とある異体字。
- 𩇶は、〔字彙補〕に「我と同じ。曜仙作」とある異体字。
- 㦱は、〔竜龕手鑑〕に「音我」とある異体字。
- 𢦓は、〔玉篇〕に「音我」とある異体字。
- 𢦴は、〔竜龕手鑑〕に「音我」とある異体字。
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関連項目
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