略符 | Del |
象徴 | the Dolphin |
起源 | 古代 プトレマイオス |
概略位置 | 赤経:21 赤緯:+14 |
正中日時 | 9月11日21時 |
広さ | 189平方度(69位) |
3.0等以上の恒星数 | 0 |
最輝星 | ロタネブ(3.63等) |
メシエ天体数 | 0 |
隣接する星座 |
こぎつね座 や座 わし座 みずがめ座 こうま座 ペガスス座 |
概要
主に5つの星で構成され、そのうち4つの星でひし形を作っている。このひし形は旧約聖書から「ヨブの棺」と呼ばれる。
星座としては非常にコンパクトにまとまっているほか、暗い星で構成されている。となりに位置しているや座と同じように、周囲が十分に暗い場所での観測が望ましい。
イルカといっても、星座絵では可愛らしく描かれることがほとんどない。どうしてこうなった。
主な天体
恒星
固有名の命名者は、シチリアにあるパレルモ天文台台長のジュゼッペ・ピアッツィ。由来は彼の助手であるニッコロ・カチャトーレ(Niccolò Cacciatore)をラテン語化した"Nicolaus Venator"を逆から読んだもの。
データ
名称 | 視等級 | 絶対等級 | 距離(光年) | スペクトル型 | 変光星型 | 変光幅 | 備考 | |
β | ロタネブ | 3.63 | 1.26 | 97 | F5IV | 多重星 | ||
α | スアロキン | 3.77 | -0.57 | 241 | B9V | 6重連星 | ||
ε | デネブ・ダルフィム | 4.03 | -1.18 | 359 | B6III | 変光星? | 青色巨星 | |
γ2 | いるか座γ2星 | 4.27 | 1.81 | 101 | K1IV | 連星 | ||
δ | いるか座δ星 | 4.43 | 0.45 | 203 | A7IIIp d Del | 脈動変光星 たて座δ型 |
ごく僅か | 白色巨星 分光連星 |
星団・星雲・銀河
神話
いるか座のモデルとなったイルカは、海の神ポセイドンの使いとされている。
偽エラトステネスは、ポセイドンの妻になることを拒んで逃げたアムピトリーテーを連れもどしたイルカであるとした。
一方でヒュギーヌスはやオウィディウスは、以下の話を伝えている。
紀元前7世紀、シチリア島の音楽コンクールで優勝した詩人アリオンは船で故郷へ帰る途中、賞金に目がくらんだ乗組員たちに襲われた。アリオンは死ぬ前に琴を弾かせてほしいと願い、演奏し始めた。すると、どこからかイルカの群れがやってきて、アリオンの演奏に聴き入っていた。演奏が終わると、アリオンは乗っていた船から身を投げたが、イルカたちは彼を助けると、背中に乗せて故郷まで連れて行ったという。
関連コミュニティ
関連項目
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