コブラとは、ヘビ目コブラ科に属するヘビの仲間のうち、ウミヘビ属などのウミヘビの仲間を除いた陸生のヘビのことを主に指す。
概要
頭の下辺りが横に広がっているような姿が印象に残っているヘビの仲間である。なお、その部分は威嚇しているときに横に広がるため、平常時では他のヘビと同じような姿になる。
コブラの毒は神経毒をベースとしており、即効性に優れている。この毒に侵されると対象の神経伝達を妨害し麻痺やしびれの症状の他、呼吸や心臓の停止をもたらし、それによって死に至らしめる。中にはタイパンのように出血毒を複合しているコブラの仲間もいる。なお、コブラの神経毒は基本的にタンパク質の化合物なので、口の中を怪我していたり体内に出血性の腫瘍があったりしなければ、そのまま口に入れて摂取しても毒が作用するわけではない。同じ神経毒であるテトロドトキシンとは全く違うのである。
なお、この毒を牙から相手に注入するだけでなく、種類によっては牙から顔にめがけて飛ばしてくるということもある。目や粘膜に入るともちろん危険なので、油断してはいけない。
砂漠に生息しているイメージをもつ人もいるかもしれないが、草原や森林などでよく見かける。例えばタイパンであれば森林や農耕地、ブラックマンバであればサバンナや森林、岩場など、キングコブラはインドやインドネシアの森林に生息する。もちろん、砂漠に生息するコブラもいるので、本当に様々なところにいる。
小型の哺乳類や爬虫類、鳥類などを食べる。
強力な神経毒を持つとはいえ、天敵も存在する。ヘビの神経毒に対して耐性を持つラーテルやクジャク、ヘビクイワシなどが挙げられる。種類によって生息地が違うため、必ずしもこれらすべてが天敵であるというわけではないが、神経毒に耐性を持つ動物相手には敵わないというわけである。
また、毒に耐性を持たない動物であっても「咬まれなければどうということはない」というスタンスでコブラを食べる動物もいる。例えば、マングースやサーバルなどはヘビも食べるが、ヘビの毒に対して強い耐性を持っているというわけではない。毒が粘膜や傷に当たらなければどうということはないので、危険と隣り合わせではあるがコブラを狩ることもある。
関連動画
純粋に「コブラ」と検索すると「スペースコブラ」の「コブラ」が出てくるので、検索する際はキーワード検索で「コブラ ヘビ」などにするとよい。とはいえ、捕食関連のものも多いので注意。
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関連項目
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