シブがき島とは、沖縄県の渡嘉敷島の南西沖にある「離島(ハナリじま)」の通称である。
概要
行政上では「離島(ハナリじま)」という名前であり、国土交通省の地理院地図にもこの名前で掲載されている(参考)。ただし、現地では「ハナレじま」とも「パナリじま」とも読むようだ。
最も高い地点の標高は59.2m。島の長さは750mほど。2つの峰が砂州で繋がれている。最高峰のところに四等三角点「ハナリ」が設置されているが、それ以外の設置物は以下の像を除いて特にみられない。岸は岩礁と砂浜で主に構成されており、周囲にはサンゴ礁も多い。
無人島ではあるが、サンゴ礁でのシュノーケリングを目的とした観光客が島を訪れることも多い。渡嘉敷島からは、阿波連ビーチからバナナボート等で1000円~2000円程度で向かうことができる。
シブがき隊の像
1980年代に活躍したジャニーズのアイドルグループ「シブがき隊」の石像が設置されている。
・・・設置されている、のだが・・・
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https://twitter.com/Youtube2Pfoto/status/1157946319987593216
像の悲劇
1988年のシブがき隊の解散時にテレビの企画で銅像が設置され、この島の愛称も「シブがき島」となった。像は左側から布川敏和(フッくん)・薬丸裕英(ヤッくん)・本木雅弘(モッくん)。当時はリアルな顔立ちであり、3人が右腕を前に出して手を重ねているという、3人の絆を感じさせるものだった。
しかし、このとき銅像が海沿いに立てられてしまったのが運の尽きだった。
その後、光GENJI、V6、TOKIO、SMAP、嵐…などなど、多くのジャニーズアイドルが活躍している間に、像は台風・波などによって破壊され、このような姿になってしまったのである。
補修と破壊
これでも何度か補修されているが、それ以上に損傷が著しい状態が続いている。
2003年にテレビ番組「トリビアの泉」のトリビア「#138 沖縄の無人島にはシブがき隊の銅像が建っている」で、首から上と腕が無くなっている姿が映し出された。
その後、2000年代のうちに別のテレビ番組「痛快!エブリデイ」で、布川敏和と、桑野信義(クワマン)が像を修復した。桑野によると、「炎天下の中死にそうになりながら」という様子の修復だったようだ[1]。さすがに本人の顔型をとるのはすでに難しかったようで、石膏で似顔絵のような顔を作って再現する形となった[2]。
しかし、この像も波によって破壊され、黄色い丸いパーツがむき出しになった、のっぺらぼうのような状態になっていることが2010年のテレビ番組「ミヤネ屋」で判明した[3]。
2012年(または2011年末)には布川敏和の沖縄家族旅行の途中で、再度マジックで丸い顔のパーツに似顔絵を描く補修が行われ、布川の像にはサインも書かれた[4]。しかし、その後も風化が続き、2010年代後半には、上記ツイートのように、中央の薬丸裕英の顔らしき黄色いパーツと3人の胴体以外は無くなった状態になっていた。
2020年9月時点では顔がすべてなくなってしまっている[5]。来訪者によって顔のパーツが石などを使って付けられることもあるが、やはりすぐに取れてしまうようだ。
シブがき隊の解散から30年以上経つが、いつか像が修復される日が来ることを願いたい。
関連項目
脚注
- *桑野信義&MASA「『シブがき島』」(ボクらのじゆうけんきゅう おわらないなつやすみ、2010/09/28)
- *ふっくん布川「シブがき島」(ふっくんの日々是好日 ALOHAPPY! 布川敏和オフィシャルブログ, 2011/12/18)
- *ふっくん布川「シブがき島」(ふっくんの日々是好日 ALOHAPPY! 布川敏和オフィシャルブログ, 2010/04/29)
- *ふっくん布川「シブがき島」(ふっくんの日々是好日 ALOHAPPY! 布川敏和オフィシャルブログ, 2012/01/13)
- *赤巴士「えっ!また阿嘉島行くの!?~3日目渡嘉敷島のハナリ島でスノーケル」(4travel.jp, 2020/09/19-23)
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