ボズゴロフ級潜水空母とは、機動戦士ガンダムSEEDに登場するザフト軍の潜水空母である。
概要
ザフト軍が開発した大型潜水空母。資料によっては潜水母艦とされている。
全長270mの大型艦で、8機のモビルスーツを搭載可能。ドライチューブは4基装備しており、1基につきMSは2機搭載可能。他にディンなどのMS用カタパルトを3基、VTOL戦闘機用ドライチューブを4基装備している。船体は深緑色に染められている。
開発の経緯については謎が多く、全容は明らかになっていない。7割が海洋を占める地球を制圧するには海洋戦力の存在が必要不可欠である。おそらくザフト軍は宇宙船の機密性をそのまま流用できる潜水艦を主力に定め、ボズコロフ級の開発に着手したと思われる。ザフト軍に水上艦の類が一切無いのは、コロニー国家のためノウハウが無かったものと推測される。故にボズコロフ級は唯一の海洋戦力として活躍する事になる。また、モビルスーツの欠点として航続距離の短さが挙げられる。これを補うために母艦となるボズゴロフ級の存在が必要不可欠だった。明言は無いが、ボズゴロフ級自体の航続距離は相当なものと思われる。ボズゴロフ級は軌道上で建造され、直接地球に移送された。プラント本国で建造した訳ではないようなので、ぶっつけ本番で実戦投入されている。
固有の武装として確認できるのは魚雷発射管8門(魚雷発射管12門、対空ミサイルポッド12門とする資料もある)。弾頭はミサイルと魚雷を兼ねているようで、水中でも水上でも発射可能である。アラスカ基地攻防戦ではミサイルの連射でユーラシア連邦のイージス艦ロロを撃沈。パナマ基地侵攻では一斉にミサイルを発射し、パナマ基地へ事前攻撃を行っている。
ボズコロフ級を簡略化したような補給艦も存在し、僚艦やミネルバに蛇管を通して給油している。
作中の同型艦
- ボズゴロフ
ネームシップ。しかし一番艦かどうかは不明。ザラ隊の母艦として運用された。
- クストー
モラシム隊の母艦。ディンの出撃準備中にスカイグラスパーの対潜弾を受け、ディンによる迎撃を行うため浮上したところをアグニに貫かれて沈没した。小説版ではクストーがザラ隊の母艦となっている。
- ニーラゴンゴ
カーペンタリア基地からミネルバとともに出撃した艦。ゴンゴは活火山を意味する。グーン3機を搭載しており、接近するアビスガンダムを迎撃したが簡単に全滅させられる。その後、アビスの攻撃を受けて撃沈された。
- セントヘレンズ
オペレーション・フューリーにおける旗艦。オーブ侵攻作戦の全指揮を執り、ミネルバも指揮下に入れた。潜航してきたアークエンジェルと交戦、僚艦とともに魚雷を発射するもバリアントを艦首に喰らって沈没した。指揮はミネルバに引き継がれた。
関連項目
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