夭とは、若い、若死という意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 若い、くぐまる、曲がる、折れる、若い草木、草が盛んに生えるさま、(殀と通じて)若死する、(殀・祅と通じて)災い、(妖と通じて)妖しい、(杳と通じて)薄暗い、顔色が悪い、という意味がある。〔説文解字・巻十〕に「屈するなり」とある。
- 字形
- 頭を屈めた人の象形。一説には、身をくねらせ踊る人の象形。小篆では右に頭を傾けるのが夭で、左に傾けているのが夨である。
- 音訓
- 音読みはヨウ(漢音、呉音)、訓読みは、わかじに、わざわい、わかい。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 夭は〔説文解字〕では部首である。夭のほかに喬、幸(𡴘)、奔を収める。
- 声符
- 夭を声符とする漢字には、妖、沃、芺、枖、殀などがある。
- 語彙
- 夭疫・夭札・夭死・夭疾・夭寿・夭逝・夭桃・夭夭
異体字
- 𡕟は、〔字彙補〕に夭と同じとある異体字。
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