概要
宮城県沖地震について
政府の地震調査研究推進本部によると宮城県沖地震は1793年から現在までに6回発生しており、活動期間が26.3年から42.4年、平均で示すと37.1年になっている。今後発生するとおもわれる宮城県沖地震は地震規模M7.5(単独)もしくはM8.0(複合)になると予測されている。発生確率は今後30年以内で99%とされていたが、2000年代初頭に発生が予見されていたものについては、2005年に部分的に発生した上で、残りが東北地方太平洋沖地震の一部となった(この地震で断層が破壊された)可能性が指摘されている。東北地方太平洋沖地震については該当項を参照されたし。
1793年宮城県沖地震
1835年宮城県沖地震
1861年宮城県沖地震
1897年宮城県沖地震
沿岸部にて液状化現象が発生したり、地割れが起きたり家屋が数棟倒壊した。
1936年宮城県沖地震
- 発生時期:1936年(昭和11年)11月3日5時45分
- 地震規模:M7.4
- 最大震度:5(仙台市宮城野区・いわき市・石巻市にて観測)
- 震源の深さ:61km
- 震源域:牡鹿半島沖東南東部
- 死者:0 負傷者:4人
- 全壊家屋:3戸 半壊家屋:2戸
震度が大きかったにも関わらず死者は出ず、被害は最小限に食い止められた。
1978年宮城県沖地震
- 発生時期:1978年(昭和53年)6月12日17時14分
- 地震規模:M7.4
- 最大震度:5(仙台市・石巻市で観測)
- 震源の深さ:40km
- 震源域:金華山沖南部
- 被害総額:2700億円
- 死者:27人 負傷者:10962人
- 全壊家屋:1377棟 半壊家屋:6123棟
- 津波:東北地方太平洋沿岸部で14~22cm
都市ガスが漏れたために供給停止となったり、ブロック塀が倒れたりして18名が亡くなったりした。なお、東京では震度4を記録している。
なお、この地震の発生を受け、宮城県では6月12日を県民防災の日と定めており、毎年この時期に避難訓練等が行われる。
2005年宮城県沖地震
- 発生時期:2005年(平成17年)8月16日11時46分
- 地震規模:M7.2
- 最大震度:6弱(宮城県川崎町で観測)
- 震源の深さ:42km
- 震源域:金華山沖南部
- 負傷者:100人
- 全壊家屋:1戸(埼玉県加須市で確認)
- 津波:宮城県北部~岩手県南部沿岸で10~40cm
地震発生当時は宮城県沖地震との関連は無いとされたが、およそ5年半後に発生した東北地方太平洋沖地震後の調査により、宮城県沖地震の再来であったと確認された。ただし、この地震でエネルギーを完全に放出したわけではなく、残ったエネルギーが先述の東北地方太平洋沖地震を発生させた一つの要因と見られている。
また、前回の地震の教訓から、宮城県での建築物の耐震化は全国的に見ても先進的に行われており、震度の大きさにも関わらず目立った被害は殆ど出なかった。
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