面とは、以下のことを表す。
- 面(おもて) - 顔のこと
- 面(メン) - ビデオゲームで、設定などがまとまった一連の場面。ステージ。
- 面(メン) - 顔をおおう装飾具。お面。
- 面(メン) - 剣道用語で、頭部に付ける防具のこと。また頭部に対する打突のこと。
- 面(メン) - 麻雀用語で、待ちの数のこと。
- 面(メン) - 数学用語で、二次元の多様体のこと。
- 面(メン) - 鏡、硯、テニスコートなど平らなものを数えるときの助数詞。
- 面(メン) - 文字コード用語で、最下位から数えて3つ目のバイトで区別される符号空間の部分集合。
人名
面(おもて、ほおつき)は、日本の苗字である。石川県で見られる。
表姓から転訛したものと言われる。大多数が「おもて」だが、稀に「ほおつき」と読ませる。
漢字として
- 意味
- 人の顔、表面、うわべ、境界、方面、向く、向き、背く、会う。
- 〔説文解字・巻九〕に「顔前なり」とある。
- 字形
- 人の顔の象形もしくは指事。お面の象形とする説(白川静)もある。
- 〔説文〕には「𦣻(シュウ)に从(したが)ふ。人面の形に象る」とある。〔説文〕の見出し字は𦣻の周りを囲うような字。𦣻は頭の象形で、それを囲って顔面であることを示している。
- 音訓
- 音読みはベン(漢音)、メン(呉音)。訓読みは、おもて、おも、つら。名のりに、も、がある。
- 規格
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 面は部首である。顔面に関することを表す意符として用いられる。→面部
- 声符
- 面を声符とする漢字に、偭、愐、湎、緬、蝒、𨉥、𩋠、麵などがある。
- 語彙
- 面引廷争・面会・面額焦爛・面識・面質・面従後言・面従腹背・面上・面譲・面積・面接・面前・面相・面談・面子・面倒・面罵・面皮・面壁・面目・面面・面妖
異体字
- 𡇢は、〔玉篇〕、〔広韻〕に「面、〔説文〕𡇢と作(な)す」、〔字彙〕に「面の本字」とある異体字。〔六書正訛〕も𡇢を本字とし、隷書で面の字体となったとしている。[1]
- 𠚑は、〔字彙補〕に「面の本字、〔説文長箋〕に見ゆ」とある異体字。
- 靣は、〔字彙〕に「面、俗に靣と作(な)す」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𨉥は、〔字彙補〕に「面と同じ」とある異体字。体の異体字と同形。
- 面は麵の簡体字である。
互換文字
関連項目
- 日本の苗字(名字)の一覧
- 面 - 𩈳 - 𩈲 - 𩉖
脚注
- 1
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