Item #: SCP-500 - Panacea (万能薬)
Object Class: Safe
特別概要プロトコル
SCP-500のオリジナルの文章はインターネット上に掲載されています。英語が理解できない職員に向けた翻訳文章も存在します。閲覧は全てのクリアランスレベルの職員が利用可能です。
SCP-500の残りは47錠です。完全な複製方法が見つかない限りいつかは失われる事から、乱用的な他のオブジェクトとのクロステストは避けなければなりません。よほどの事情が無ければ、SCP-427やSCP-038によるSCP-500の複製品の使用が推奨されます。
説明
SCP-500は、英語圏のシェアワールド創作作品群「SCP Foundation」に存在するオブジェクトの1つです。SCP-500はプラスチックの箱に入れられた赤い錠剤であり、現在47錠が存在する事から、箱には47と記録されています。SCP-500の保管は基本的に他の錠剤と同じく、強い光を避け、涼しく乾燥した場所に保管されます。
SCP-500は「万能薬」です。これは文字通りの意味であり、SCPオブジェクトによる疾病や不可逆的な身体的損傷も治療する事が可能です。服用すれば2時間で完全に回復しますが、これは被験者の重症度と体調により前後します。SCP-409の治療には9日かかりました。現代医学における通常の不治の病はもちろんの事、危険な性質を有するオブジェクトを扱う財団では尚の事求められるオブジェクトですが、SCP-500を複製する試みはこれまでのところ全て失敗しています。SCP-914でSCP-500を元に作成したSCP-427、及びSCP-038によるSCP-500の複製品は代替えとして利用が検討されますが、それぞれ問題があります。SCP-247はSCP-500の治癒効果を模倣している物の、長時間の使用では体組織の最適化による深刻な副作用が存在し、更にこの効果は累積されます。SCP-038による複製品は、治癒の確率が30%まで低下し、これは複製からの時間経過でより失われます。不治の病に対しては60%の確率でそれ以上の進行を遅らせる事が出来ますが、症状を治すはありません。
SCP-500の盗難事件をきっかけに、SCP-500は現在レベル4以上のセキュリティクリアランスの職員のみが扱えるようになっています。SCP-500を決して二日酔いの治療には使わないでください。使用申請はエイズなどにかかってからにする方が無難です。
申請書500
これまでに申請されたSCP-500の使用は以下の通りです。
使用対象 | 使用数 | 使用目的 | 申請 | 結果 |
SCP-253 (感染性癌) |
1 | SCP-253患者の治療 | 却下 | 申請却下 |
ギボンズ博士 | 2 | 自分の救急箱に常備する為 | 却下 | 申請却下 |
SCP-008 (ゾンビ病) |
2 | SCP-008患者の治療 | 承認 | 症状が最終段階まで進行した状態でも回復。 |
SCP-409 (伝染性の水晶) |
1 | SCP-409に接触した人物の治療 | 承認 | 結晶化後の投与で9日で完全回復。 患者はその後も結晶化した部分が痛むと報告。これは4日後に無くなる。この痛みが心理的な影響かは不明。 |
SCP-038 (全てが宿る木) |
5 | SCP-500の複製 | 承認 | 部分的な複製には成功したが、上述の通り完全な効果の複製には至らず。実験後全て返却。 |
D-██████ | 1 | 二日酔いの治療 | 未申請 | SCP-038による実験中にD-██████に盗まれる形での使用。本人曰く二日酔いの治療に使用したとの事。 SCP-500の管理が厳しくされ、レベル4以上のセキュリティクリアランスの職員のみが扱えるようになる。 D-██████は解任された。 |
SCP-231 (特別職員要件) |
1 | SCP-231-4胎内に存在するSCP-███の除去 | 承認 | SCP-231-4からSCP-███の痕跡を全て排出する事に成功した物の、残骸は直ちに█████████████事案に発展した。SCP-231-4を含む多数の犠牲者を出す。 |
SCP-447 (緑のスライム) |
1 | SCP-447-2に5分間浸す | 承認 | SCP-500はあらゆる病気を治療する効果に加え、服用した人物の息は新鮮なミントの香りとなった。 A. クレフ博士「何を期待してこの実験を行ったんだ?君は、真剣に、なにが起こると思ってた?」 |
SCP-208 ("ベス") |
1 | SCP-500との治癒効果の比較実験 | 承認 | SCP-500の方がSCP-208より優れていると判明。 SCP-208「でも俺はあっちよりちょっとはマシなジョーク言えるよ?」 |
SCP-914 (ぜんまい仕掛け) |
1 | SCP-914に設置し "Fine" を設定 | 承認 | SCP-427 (冒涜的なロケット) が出力される。 SCP-500と同等の治癒力を有するが、体組織の最適化を副作用として伴い、あまりに効果を受けすぎると狂暴なSCP-421-1に変化する。この効果は累積する。 |
オリンピア・プロジェクト | 5 | 財団の益となる人工的なヒューマノイドの作成 | 承認 | 1回の実験でそれぞれSCP-500を1錠と白人女性を1人ずつSCP-914に入れ 、1回目は "1:1" 、2回目は "Fine" に設定。 1:1では神経毒を分泌する大きな下で捉え、大きな消化管となった胸腔へと入れる生体に変化した女性が出力される。 Fineではリンパ節が非常に多く、リンパ細胞は時間はかかるが高度な再生能力と停止ないし遅延した老化を実現したが、代償として食欲が増大した女性が出力される。 3錠は未使用のまま返却。 |
SCP-217 (時計仕掛けのウイルス) |
2 | 実験217-█████-█████で使用 | 承認 | [編集済] |
強迫観念 | █ | 強迫観念に陥らせる精神影響への効果 | 却下 | 重要性が低いとして却下。 |
創作記録500
関連付録
- SCP Foundation
- SCP-427
拡張リンク記録
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