SCP-784とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
概要
SCP-784はテキサス州のとある町の一区画である。24戸の家屋と2棟のアパートが建っており、いずれもクリスマスの電飾で約15個/m2の密度で飾り付けられている。更に常に12-33cmの積雪で覆われている。これは12/25だけの話ではない。24時間・365日ずっとである。
この区画に住む人はみな、クリスマスプレゼントでよく送られるようなセーター[1]を着て、年中クリスマス精神に則った行動を行う。大多数は大人だが子供もおり、基本的に加齢で死ぬことは確認されていない。日中はプレゼント交換や家の飾りつけ、日没後は外部から持ち込まれた物品の飾りつけを行う。このほか、クリスマス・キャロルの歌唱、キリスト誕生についての劇、エッグノッグを振る舞う祝宴などが行われている。財団の輸送車両は引きずられて固定され、そりに換装されたあげく手榴弾はガラスのオーナメントにされ、燃料タンクはエッグノッグで満たされ、ヘルメットには鉄製の鹿の角を溶接されてしまった。
この区域に入った「クリスマス精神」の足りない人はもれなく周囲の住民に取り囲まれて無力化され、家屋に運び込まれる。そしてその翌日、住民たちと同じような格好をして家屋から出てくるのだ。クリスマス精神が足りないとされる行動には、「きよしこの夜の歌詞を間違える」「プレゼントに喜ばない」「悪態をつく」などのことから、果ては「ハッピーホリデーと挨拶する」というものまで含まれる。ポリコレはクリスマス精神的にアウトらしい。大人たちはおろか、子供ですらタックルで財団エージェントを昏倒させる戦闘力をもつ。
さて、これだけなら立入禁止にでもしておけばいいのだが、問題はこの住民たちは外にどんどん領域を広げようと試みるのである。1ヶ月に1度、電飾でどんどんあたりを飾り付け、そこにある家屋もまた同様の性質を示し始め、周りのコミュニティを年中クリスマスにしてしまうのだ (ノエル・イベント)。これを防ぐために財団はこの「ノエル・イベント」の兆候 (エッグノッグ消費量増加や祝宴・装飾の増加)が見られた場合、先立って伝統的なサンタの衣装を着用し、クリスマスソングを歌いながらエッグノッグを互いに振る舞い合う。そして住民が出てきたときに鎮静剤を混入したエッグノッグを振る舞い、クリスマスを楽しみつつなんとか押し留める必要があるのである。
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関連項目
脚注
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