ニコニコ大百科

KOMの芹沢の行動を贖罪がどうのといってなかったかあの監督
初代のOD使用も神殺しをしたのは失敗だったとか明らかにキリスト教的文脈で喋っている
自然との共生とか東洋的価値観は恐らく念頭にない

怪獣王ゴジラ（＝神）の支配する世界で生きるのが人類の幸福とか考えてて神殺しは誤りだといっている
共に生きるのではなく怪獣が上で人類が下

西洋の過激派自然主義者には災害で人が死のうが疫病で人が死のうが自然の摂理と言い切る狂人集団がいるがそれに近い気がする
怪獣が都市を踏みつぶして犠牲が出ても神の思し召し

ＫＯＭの芹沢の最後はキリストの贖罪に重ね合わせてはいるだろうけど
神の教えに背くという概念はあれど神殺しというのはキリスト教的な発想ではないと思うけど
古の神々をイメージしたとかあらゆる神話のエッセンスを取り込んでいるとも言ってるし
どちらかというとこの「神殺しという失敗」というのは
もののけ姫でシシ神や獣神達が死んだ時みたいな文脈で読み解く方がしっくりくる

あと監督は「失敗」について語ってる所でこうも言及してるよ↓

「何よりも大切なのは、他者を受け入れ、共生することを学ぶこと。
その中には自分とは異なるものや、恐ろしいと感じるものも含まれているでしょう
たとえばそれが怪獣だったり、自然だったり、自分とは違う人間だったりするわけです。」

「(モンスター映画には)他者を表面だけで判断せず、きちんと全体を見つめ、
自分と異なる部分を受け入れるべきだというテーマがある」

ゴジラの下で生きようとは言ってるけど、無慈悲に蹂躙されろというわけでなく
自然や他者を今一度理解し衝突しないよう知恵を絞り敬意を持って接しようという事かと

ＫＯＭで伏線を張らず唐突にＯＤ登場させて、なおかつVSコングでその掘り下げもしない時点で言い訳がましく聞こえる気が。

現状裏設定的にしか情報が出てきてこない事に批判はあってもいいかもしれないけれど
シリーズ通して怪獣達を排除しようとしてる人間達は存在してたわけだし
魚が捕れなくなり生活に困った漁師がギドラの生首を売った結果アイツになったし
ストーリーの流れとしては伏線も掘り下げも無いわけでなくちゃんと繋がってるでしょう

ＫＯＭの監督がいう怪獣と共生というテーマ自体は悪くはないが、憎悪と復讐の権化と化した初代ゴジラとの共生など無理だろう。
そして、一部の人間が怪獣と共生しようとして失敗した例がＶＳギドラのゴジラ。

監督は初代のその後であるシリーズ全体を見て語っているからね
同じ怒りと憎しみを抱いていた二代目とは紆余曲折を経て共存できたわけだし
ならば同族である初代にもその可能性は無かったとは断言できないわけで

新堂さんのアレはとっくに死んでいたという自分の運命をゴジラに委ねた、
ゴジラに助けられた恩と命をゴジラに返したという流れだし
共生しようとして失敗したとはちょっと違うと思うよ

改めて見直したけど、KOMのODはやっぱり…というかもっと駄目じゃないかという結論に至ってしまったな

芹沢の苦悩への配慮が0ということや本多監督の名前を無視してるの事に加わって、
冷静に考えると人間の勝手で発射したODで死にかけたゴジラに芹沢を生贄核の爆発を与えた結果、
エネルギーを与えすぎて逆に核爆発を起こしそうになったことで、事実上核兵器でゴジラ殺しかけてしまってる
モスラのおかげで助かったが、そう考えるとゴジラを助ける事に結局人間は一切かかわっていない

ODでゴジラを殺す事への考えってのは色々あると思うが、
事実上に核でゴジラを殺しかけるのってもっとアウトな事なんじゃないのか?

KOMはぼくのかんがえたゴジラえいが北米版だから

KOM芹沢の潜水艦内での葛藤で初代芹沢の苦悩はオマージュされてると思うけどね
本田監督の名前に関してはどうだろう？
シリーズへの敬意を込めたと語っているし
それは本田監督へのリスペクトにも繋がる事だと思うけど

劇中で「放っておいてもゴジラはそのうち復活するのでは？」とは言われているけど
それだと人類どころかゴジラ側にとっても丸く収まるとは限らないからね

仮に数年かけて復活してギドラ討伐に出向こうとしても
王座はギドラに握られてタイタン達は向こうに従っているし
万全の体制の数の暴力で返り討ちに合うかもしれないし
有利な海で機を伺おうとしてももうあんな失敗はギドラもしないだろうし
海には怪魚の群れやティアマト等のゴジラよりも海中戦に長けるタイタンもいるし
こんな状況だとモスラの援護も有効になりえないし色々と詰んでいる

だから芹沢の強制回復、マディソンのタイタン撹乱とギドラ誘導によるタイマンセッティング
そして元凶のエマがモスラが残した粒子によるエネルギー制御の為の時間稼ぎをするという
ギリギリながら複数の要素が絡み合う事でどうにか勝利を掴んだんだし
ゴジラを助ける事に人間が一切関わっていないなんて事はないでしょ

>>249
だとするとギドラの復活が人間絡みなのはおかしいと思うわけよ
レジェンダリーゴジラの系譜を見るだけでも、
ゴジラが活性化したのも人間、ギドラ復活も人間、ODによるゴジラの瀕死も人間、
ゴジラを強制的に復活させるも家を粉々にしエネルギーを与えすぎて殺しかけるのも人間と、
結局根本をたどると人間は関わってないどころかマッチポンプにすら見えてしまう

「憎むものを許す」という話も、はっきり言うと唐突かつ独善的なもので
この話だけ見ればむしろ本多監督も田中プロデューサーもあきれ返ってしまうくらい無責任なものだと思うんだよね

だからKOMは初代に触れずギドラが自発的に目覚め最初はゴジラが一方的に負けるも、
モスラやラドン、ベヒモスらの力を借りてギドラを倒した方が面白かっただろうし、
ゴジラがより王様的なカッコよさを見せれたと思うんだよね

それやったの全部違う人間だし、相手を欺こうとする悪意がマッチポンプなのであって。
争いでも環境問題でも起こしてしまった問題に人はどう動けば最善なのか、が重要なんじゃないの？
相手の為に改善しようとする姿勢すらマッチポンプと揶揄する事に何の価値があるのかと

ジョナ達が環境修復の名のもとにギドラを復活させてしまったのは
現実にもいる過激な手段でそれを訴える人々を批判する意図もあったと思うけどね
怪獣殲滅派もエコテロリストもギドラを利してしまったし
主張が真逆でもバランスを欠けばどっちも行き着く先は同じ破滅だろと

「悪魔と和睦する事」これは唐突でもないでしょ
潜水艦で芹沢はマークの提案に内心穏やかじゃなかっただろうけど
それが恐怖や憎しみを乗り越えて共存しようとする自分の訴えてた事の実践だと気づいて
心の整理がつき、マークを励ましつつ自分にも言い聞かせてたんだろうし
現実でも過去の恨みを引きずって延々と争いが長引いている例が沢山あるわけだし
負の感情を乗り越え争いを避ける事を説くのはおかしくないと思うけど

ついでにいえばこれって元ネタの三大怪獣でモスラの言ってた事のオマージュだろうし
監督はそれを再提示しただけだよ

どんな理屈や理由があろうと決して使ってはならないモノ。そうでなければ芹沢博士の死が全くの無駄になる。

芹沢の死に意味が無いなんて事はないけど、そういう方向で意味を固着するのは偏ってるんじゃないの
その世界の法則によって存在してるものである以上は別の作用や側面ってのがあるはずだし
叶わなかったけれど本来芹沢はそれを解明しての平和利用を望んでいたんだし

酸素破壊は知らないが、水中から酸素奪うだけなら一酸化炭素でもできる?(水から酸素奪ったら窒素だけど)

仮にオキシジェンデストロイヤーを使わずに二代目襲来まで初代が生き延びていた場合、初代と二代目２匹のゴジラがタッグとなって日本を焦土にするだろうから、ゴジラたちが人類と和解する前に日本は滅亡しているのでは？

ドハ「あらゆる映画にゴジラが出るべきなんだ。七人の侍にゴジラがいればもっと面白くなる。初ゴジにゴジラがもう1体出ればゴジラが2体で2倍面白くなる」

つまり初代と二代目が出てきて面白くなる

そういう仮の話をするのならば、ミニラやリトルの時のように同族が居た安心感から
大人しくなって仲良くどっかの島にでも帰っていった可能性もあったかもしれないし

なんか同じ話をちょくちょく見るけど可能性だけなら良いも悪いも幾らでもあり得るだろうし
初代の時点であれこれしろするなとかの話じゃないはずなんだけどな

初代ゴジラが二作目まで生き延びて二代目とタッグを組めば日本滅亡だが、二匹のゴジラが互いに争い始めれば日本も何とかなるだろう。
題名は「ゴジラ対ゴジラ」
キャッチコピーは「ゴジラを倒せるのはゴジラのみ」とかなんとか。ゴジラの骨を使った機龍やビオランテやスぺースゴジラなどゴジラの遺伝子を持つ相手となら戦ったことはあるが。

個人的にはデストロイアの時点で納得いってなかったのでKOMのは言うほど問題かと思うわ

芹沢博士がどんな思いでゴジラと運命を共にしたのかと考えると、たとえ如何なる理由があろうと二度と使用してはならないものだと思うが。
(少なくともkomのアレは名前が同じだけのパチモンだろう(東宝特美録などを参照))

>>253
少なくとも芹沢博士は軍事利用は絶対に望んでいないんですが…

»253»261
だからこそ芹沢博士は「平和的な利用法が確立するまでは絶対に公表しないし使わせない」と言っていたし、少なくともkomのような使い方(尤もアレはオリジナルそのものではないが)は絶対にやっちゃいけない使用法なんだよ。

平和利用が確立されている技術であっても軍事目的に転用しようと思えば出来るわけで
暖を取り食べ物を温める事ができる火を使って人を焼き殺す事が出来る。
人や物資を運ぶことができる自動車を使って人を轢き殺す事が出来る。
これは技術から完全に切り離す事のできない表裏一体の事象であり、
芹沢がODの平和利用方法を確立しようとも、その技術には何ら変わらず人を殺せる力を孕んでるわけで
(この辺はvsデストロイアのＭＯの解説で間接的に示されていると思う)

かといってその技術を封印しようと一切の資料を焼き捨てて頭に情報が残ってる本人が消え去っても
人間という生き物が知性という世界の理を解き明かして技術を生み出す能力を持つ以上は
vsデストロイアやＫＯＭのように、独自にたどり着く者が現れる可能性を消し去る事はできないわけで
(この問題について人類を滅ぼす事で可能性を消し去ろうと考えたのがジョナ)

だったらどうすりゃいいのかという話になってくるが、
結局の所、「技術の益も害も見極めて害を出さないよう努め続ける」しかない
これは古来から人が道具を使う上で地道に続けている事であるし、災禍はそれを蔑ろにして起きてきた
それを人は常に忘れず心に留める努力を続けていかなければならない、というのがＫＯＭのテーマなんだな

>>260
ただ初代の元祖デストロイヤーが初代ゴジラよりはるかに頑健な肉体を持つであろうＫＯＭゴジラを仕留められるかは疑問

>>「技術の益も害も見極めて害を出さないよう努め続ける」
ギドラ復活といい、ODぶっぱといい、ゴジラへの核爆弾からのオーバーヒートと言い、
それらを一番ないがしろにしてるのがKOMの人間達だと思うんだけど…

>>264
無酸素で大ダメージ受けてる事と、-1.0の海神作戦を見るに
窒息に加え海中が泡だらけになる事でゴジラが泳げなくなると見るにKOM版より倒せる可能性高い気がする
というかその理屈だと、無酸素はともかく泳げなくなるという点ではギドラさえ溶かしきれれば仕留めれてしまう
可能性さえある

だからオルカもODも劇中の使い方は悪例だとモナーク側から批判させ世界の方針を転換させているし
エマにも自分の所業を後悔させて最終的に償わせているんでしょう

核暴走については、上記の過失２つが一つに合わさってギドラの王位簒奪という厄災と化したので
これを正すにはそれぞれの勢力の償いも２つ合わせる必要があり、それによって厄災が収まるという形なので
それが成されない限り事態は解決しないという「穴」としての性質であり、物語上の意味は上記の過失とは異なる

今さらGロボ地球が静止する日の梅サワーこと、
シズマドライブのモチーフと気づいた…むしろなんで気づかんかった

地上で使うんじゃねえって散々煽っといてバシバシ吐き出すデストロイア君が悪いよ
実際、何がどうなって魚が溶けるかわからんからゴジラ同様幾らでも盛れるんじゃ

芹沢さんが命を賭してまでオキシジェンデストロイヤーを使ったのに、それでもなお海上に顔を出して断末魔を上げるゴジラはすごく怖かった
でも、なんだかすごく悲しかった…

今日の博士ちゃんから

70年前当時撮影で使われた現物残ってたのか・・・