ガタキリバコンボとは (ガタキリバコンボとは) [単語記事]

ガタキリバコンボとは、特撮ドラマ『仮面ライダーOOO』に登場する変身フォームである。

概要

クワガタ+カマキリ+バッタのメダルによって変身する、昆虫系のコンボフォーム。イメージカラーは緑色で、頭部にはクワガタのハサミを模した角「クワガタホーン」が、両腕にはカマキリの鎌を模した「カマキリソードが」が、両脚にはバッタの跳躍力が備わる。コンボフォームだけあってスペックは非常に高く、しかもクセが無くて扱いやすいのが特徴。だがコンボフォームの例に漏れず、その強大な力は映司の体にも大きな負担をかける。とある能力(後述)から、最強フォームの一角とされる。実際、初登場回となった第6話では「お洋服と契約と最強コンボ」というサブタイトルが付けられている。

テーマソングは「Got keep it real」。

ガタキリバを最強たらしめる能力が「分身能力」である。自分の分身を最大50体まで生成でき、加えて1体1体が100％の能力を発揮する事から、分身すればするほど戦力が倍増していくチート仕様。その様相は1人オールライダーとも言われる。メズールが生み出す群体タイプのヤミーと相性が良く、初登場を飾った第6話では大量発生したピラニアヤミーと乱闘している。1ヶ所に固まったピラニアヤミーに必殺技ガタキリバキックを決め、見事勝利を収めた。ところが第8話冒頭でウヴァにクワガタメダルとカマキリメダルを奪われてしまったため、しばらく変身不可に。

次の登場は第16話「終末とグリードと新ライダー」で、巨大な化け物と化したメズール戦にて使用された。何かとメズールが被害に遭う。仮面ライダーバースのセルバーストによって取り込まれていたクワガタメダルとカマキリメダルを奪還。再びガタキリバキックを決め、メズールを粉砕した。しかし第20話でカザリの罠にかかり、ほぼ全てのメダルを奪われたため再度変身不可に。その後は二度と変身されなかった。

予算の破壊者

ガタキリバを語るうえで欠かせないのが、特撮史上最大である予算の金食い虫という点だろう。

ガタキリバの分身はCG 合成で作られているのだが、全員が同じ動きをするコピーではなく、1体ずつ撮影して分身全員が別々の動きをするという非常に手間がかかる処理がなされている。このためガタキリバの分身を描くだけで1000万円以上の費用が掛かる。これは1話の撮影費の半分近くに相当するんだとか…。そんなガタキリバを出しまくる訳には行かず、本編では僅か2回のみの登場に留まった。ガタキリバ登場後にメダルが奪われていたのは予算の都合だった。そのせいか視聴者からは「予算ガタガタ」「1ガタキリバ＝1000万円」とネタにされている。

この予算の破壊者っぷりは公式もネタにしており、メタ発言満載のネットムービーではガタキリバが「一人で戦うから出番をくれ」と哀願する切実なシーンがある。しかし結局出番は与えられなかった。一方で潤沢に予算がある劇場版ではちゃんと出演できている。「将軍と21のコアメダル」ではガタキリバの分身でラスボスのガラに挑むが、反撃で大半が消されてしまう。だか残った8体がアンクや一時休戦したグリードからメダルを受け取り、分身したまま別形態に変身。うっぷんを晴らすかのようにガラをボコボコにして撃破した。