フェルッチョ・ブゾーニ(1866~1924)とは、作曲家兼ピアニストである。
フェルッチョ・ブゾーニは1866年、イタリアのエンポーリで生まれた。父親はクラリネット奏者、母親はピアニストという音楽一家である。幼少期は神童として各地を回り、9歳の時アントン・ルビンシテインに認められ、10歳でウィーンに移住し、11歳でリストに紹介された。わずか13歳で24の前奏曲を作曲するなど作曲家としても才能を発揮した。
80年代からはヴィルトゥオーソ演奏家として演奏会で世界を回る傍ら、各地で教職に就き後進育成に努め、カルロ・ゼッキ、エゴン・ペトリ、エドガー・ヴァレーズ、レオ・シロタなどが師事している。1894年にベルリンに落ち着き終生をそこで過ごした。
作曲家としては徐々にロマン主義から新古典主義へと移っていき、晩年には現代音楽にも理解を示すなど、常に新しい音楽性を模索し続けていた。そのため弟子の中にはオットー・ルーニングやエドガー・ヴァレーズ、シュテファン・ヴォルペなど現代音楽で名声をえた者もいた。
1924年に腎臓がんで亡くなった後やや忘れられた感があるが、近年では再評価が進んでいる作曲家の一人である。作風はバッハに傾倒したとにもかくにも対位法というもので、ブゾーニ自身がヴィルトゥオーソであったこともあり難易度も高いものとなっている。また特にバッハは彼によって編曲レベルの校訂が行われている場合も多い。そんな彼の演奏の多くはピアノロールに残っており、間接的にではあるものの聴くことができる。
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最終更新:2024/06/02(日) 09:00
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