姫プレイとは (ヒメプレイとは) [単語記事]

姫プレイとは、オンラインゲームにおいて、男性に守ってもらうプレイスタイルのことである。お姫様になりきるプレイではない。

概要

オンラインゲームでプレイヤーが使用できるキャラクターには、大抵性別が設定されており、男性キャラは格好良い見た目、女性キャラは可愛らしい見た目となっている。

その女性キャラの可愛い風貌が影響してか、男性プレイヤーは女性キャラに対して、「守ってあげたい」という庇護欲をはじめ、「仲良くしてほしい」「気に入られたい」「自分のものにしたい」などの欲求に駆られることがある。

その結果、仲間の女性キャラを敵から守ったり、ちやほやしたり、有用なアイテムをプレゼントしたり、優先的に回復アイテムを使ってあげたり……といった姫プレイが成立する。

姫となるプレイヤーとその取り巻きの男性はWin-Winの関係にある。
- 姫は、大切に扱ってもらえる優越感・満足感があり、プレゼントをもらえるなどの事実上の利益が存在する。
- 取り巻きの男性は、庇護欲を満たすことができるほか、「自分が姫を守るんだ」という目的を見出せる。また、普段女性と関わる機会が少ないと感じている男性の場合、姫と関わることで充足感を得られる。
強い帰属意識（自身がコミュニティに入っているという意識）を持ちやすく、仲間同士の結びつきが強まる。
姫や騎士を演じるロールプレイングによって、ゲームの世界観や物語を深く味わうことができる。

外部の人間を排斥する（ほかの人を受け入れない）傾向があるため、ほかのプレイヤーに嫌われやすくなる。
姫プレイというプレイスタイルそのものが、気持ち悪いと非難されやすい。
仲間同士の適切な距離感を維持することが難しい。
姫となる女性キャラが実際には男性（ネカマ）であると、コミュニティそのものが崩壊する危険を孕んでいる。女性らしく振る舞えれば男性でも姫プレイが可能だが、女性らしく振る舞い続けなければならない負担と、ばれてしまったあとの信頼喪失・コミュニティ崩壊のリスクがある。
姫が、金銭やアイテムをもらうことを目的としてしまい、欲しいものを貰えて満足したら男性を切り捨てることがある。

男性が女性として振る舞ってプレイするネカマプレイそのものに対して姫プレイと呼称されることがある。前述した取り巻きの男性にちやほやされる姫プレイとは異なるので使い分けに注意。
コミュニティサイト、とくにアバター（ユーザーの分身となるキャラクター）の衣装を有料で提供しているSNS サイトにおいても、疑似的な姫プレイは起こる。お洒落なアバターにするために男性に衣装などをプレゼントしてもらうことがそれにあたる。事実上、金銭的な援助となるため、支援する男性のことを「パトロン」と呼ぶこともある。
サークル活動や部活動において、大勢のオタク系の男性に囲まれ、ちやほやされている一人の女性のことを、オタサーの姫と呼ぶことがある。詳細は当該記事参照。
YouTube Liveなどのライブ配信サービスにおいては女性配信者に対する投げ銭も行われており、これも状況によっては姫プレイと形容される。
姫が「非女（ひめ）」と揶揄されることがある。女に非ず＝男性、という意味ではなく、周りの助けてくれる男性たちに依存し、姫と呼ばれちやほやされることを積極的に求めてしまう人のことを意味する。蔑称であるため使用する際は注意。