橋頭堡(きょうとうほ)とは、
1.橋を守るための砦
2.敵地へ侵攻する際に築く前進拠点(場所)
…転じて、企業の海外進出等における最初の店舗・支社などを指す場合もある
である。
橋は河川や渓谷などに掛けられるため物流において重要な役割を持つ。特に軍事行動においては軍隊の移動や兵站の確保のために橋がとても重要な役割を持っていた。もし橋が落とされれば軍隊や兵站は大きく迂回することを強いられ、作戦に支障をきたすことになる。そのため、敵の攻撃や破壊工作から橋を守る防御のための砦が橋の彼岸に築かれた。この砦が、橋頭堡である。
効率的な侵攻のための「足がかり」とも例えられる。
上陸作戦や侵攻作戦において、戦闘を継続するためには食料や弾薬・燃料などの兵站を考える必要がある。しかし物資を積んだ輸送船や輸送部隊は敵の攻撃に弱く、敵陣のど真ん中で補給をするのは難しい。何もしなければ最初に積んだ/持ち込んだ食料・弾薬・燃料が尽きて戦闘続行はほとんど不可能となる。
そのため、上陸・侵攻の際には初めに敵の砦や陣地を奪い、周囲の敵を排除して活動拠点(橋頭堡)を築く[1]。そして築いた橋頭堡で補給などを行いながら戦闘を続けるのである。
ちなみに洋上にある物資満載の揚陸艦や空母は「拠点」ではあるが、「橋頭保」には含めない。
敵の領土(海岸付近)に設営されるものもあれば、近隣の島に設営される場合もある。[2]特に本格的なものでは工兵によって建物や港、道路、橋、病院、通信設備、滑走路といった各種施設の建設も行われ、より一層効率的に自軍への補給や継戦能力の維持を行えるようになる。
当然ながら侵略を受ける側は敵に橋頭保を作られてしまうと不利となる。
(弾薬・燃料満載の兵器や元気な兵士をガンガン送り込まれる羽目になる)
特に本格的な橋頭保であるほど大規模となるため…
危機管理、リスク分散のために施設や保管場所、宿舎、車両や航空機の間を一定間隔で土を盛った防壁等で分割するといった手法はある。(砲爆撃による一定以上の被害、延焼や誘爆を防止する)
※時代や戦場、侵略側の事情や予算によって橋頭保の形も異なるため、一概にはいえない部分もある。
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最終更新:2024/06/02(日) 15:00
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