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| 大坂城 日本100名城 54 |
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| 別名 | 金城、錦城 |
| 城郭構造 | 輪郭式平城 |
天守構造 |
豊臣期：複合式望楼型 徳川期：独立式層塔型5重5階地下1階 現：独立式望楼型5重8階(SRC造) |
| 築城主 | 豊臣秀吉 |
| 築城年 | 1583年（天正11年） |
| 廃城年 | 1868年（明治元年） |
大阪城とは、大阪府大阪市にある城である。
従来は、完成当時の地名の通り『大坂城』と表記していたのだが、最近では現在の地名にあわせた表記になることが多い。
ここでは、大阪城公園ならびに、同公園で撮影された動画につけられる「大阪城公園リンク」についても記す。
概要
太閤・豊臣秀吉の居城あるいはその権威の象徴として、現在では大阪のランドマークとして有名な城。
天守閣や、周囲の公園、あるいは隣接する大阪ビジネスパークの高層ビルとあわせた眺めは、大阪を代表する景観である。ドラマや映画でも、大阪を舞台にしたものには数え切れないほど登場している。
2016年には、大阪城に約255万人の観光客が訪れ、過去最高を記録した。来場者数が姫路城を抜き、大阪城が１位（日本の城の中で）となった[1]。
豊臣の大坂城・徳川の大阪城
後述の通り天守は再建されたもので、戦国当時の大坂城は、金箔の瓦と黒漆の壁で造られた城だった。国の重要文化財に指定されている遺構は、大手門や乾櫓などのみだが、これらは徳川家の再建によって作られた白亜の大阪城で、豊臣氏の大坂城ではない[2]。
豊臣氏によって建造された大坂城の遺構は全くといっていいほど残っておらず、地中に埋まって居ることが、後に現在の天守閣が再建の工事の時に確認されており、その際には当時の瓦等も発掘されてもいる。
エピソード
築城されたばかりの頃の大坂城は、「三国無双の城」と評された。当時の徳川家康は、大坂城のあまりの壮大さに、城攻めの達人である秀吉自身に、自分だったらどう落城させるかと問い、「正攻法では落としようが無いから、なんとか交渉に持ち込んで堀を埋めてから、改めて攻める」と返答されたという事があったらし。奇しくも家康は後年、大坂冬の陣においてその返答そのままの方法で大坂城を攻略している。
この城の歴史を大まかに言うと、石山本願寺跡に秀吉の本拠として築城→大坂冬の陣戦後処理で堀を失う→大坂夏の陣による焼失→徳川家による接収→鳥羽･伏見の戦いで再消失→陸軍による接収→民間による再建→GHQによる接収→公園化という忙しない歴史を辿っている。
天守
天守閣が2度の焼失・再建を繰り返していることは有名である。長い歴史を持ち世界遺産に登録されている姫路城とは対照的に、現在の天守は、建築当時あるいは徳川家による再建当時のものとは全く別物と言ってよい。
最初に建造したのはもちろん豊臣秀吉だが、この初代天守は、大坂夏の陣における落城の際に大火事で喪われた。その炎が京都からでも見えるほどだったという。
1629年には徳川家によって再建（2代目天守）されたが、36年後に落雷で再び焼失。
その上には、鳥羽･伏見の戦いで攻め入られた際に、それ以外の建造物の殆ども燃やされてしまった。
その後、城の敷地は陸軍に接収されたが、1928年になって当時の大阪市長が再建を決定。
民間からの寄付を募ったところ、わずか半年で目標額（現在の価値で600億円以上の金）が集まり、迅速に再建が進められた。
こうして1931年に完成したのが、現在の3代目天守である。この再建は、他の大坂夏の陣の際の絵巻から、初代天守の姿を研究して造られている。当時最新鋭の技術だった鉄骨鉄筋コンクリートの技術が用いられた。
その後、大阪大空襲を奇跡的に生き残り、何度かの改修を経て現在に至る。
物議をかもしたのは90年代末の大改修で、外装の修復や耐震加工はともかく、高齢者や障害者用のエレベーターというかっ飛んだ設備を加える案が出たことで、賛否が飛び交った。
結局エレベーターは追加されたが、現在では高齢の観光客を呼び込むのに一役買っている。
現在、建造から80年を経てなお現存しているこの天守は、過去焼失した天守（いずれも30年前後で喪失）と比べて最長寿である。
阪神大震災級の揺れにも耐えうる耐震構造の建築物であり、中身は綺麗なフローリングでエレベーターが完備され、土産物屋まであるといった状態だが、鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物としては世界最古であるなど、別の方向で歴史的価値が生まれつつあり、登録有形文化財に指定されている。
最上階からは、梅田・中之島の高層ビル街や、大阪ビジネスパーク、生駒山など、様々な景色が楽しめる。
ちなみに、かつてのパナソニック本社の社長室からは、ツイン21の間にこの天守が見えたという（そうなるようにツイン21は建造された）。
公園
大坂城跡地を中心とした一帯は、大阪城公園として整備されている。
- 緑地が多く桜や梅の名所としても知られ、爽やかな都市公園として市民に人気であるほか、大阪市内の代表的な観光地でもある。終日観光客で賑わっており、またそれに釣られてパフォーマーなども集まっている。路上ライブのメッカ（通称「城天」）でもあり、シャ乱Q・ポルノグラフィティもここから生まれている。
- 軟式野球場や広場なども整備されており、イベントなども多く行われる。
- 大阪城天守や遺構が有名だが、豊國神社や大阪迎賓館などの建造物も人気。かつては大阪市立博物館もあったのだが、現在は閉館して建物だけが残っている（一応整備はされている）。
大阪城ホール
公園内に建設された大阪城ホールは、京セラドーム等と並び近畿を代表するアリーナで、大物アーティスト御用達。
夕方に公園を訪れると、コンサートを行うアーティストのファンで周辺が賑わっていることも珍しくない。また、さらに大規模になると、広場で野外コンサートなども行われる。
ホール付近の公園北側は、大阪ビジネスパークと寝屋川に面しており、アクアライナー乗り場になっている。
また公園西側の上町筋沿いには、大阪府庁と府警本部が立ち並んでいる。
飲食店
大阪城公園内には、今まで飲食店が無かったが、2017年6月22日に、飲食店を中心とした商業施設JO-TERRACE OSAKAが、オープンした。
大阪城公園リンク
とにかく敷地が広く、しかもある程度自由に使えるため、ニコニコでは「踊ってみた」などの大規模OFFの会場としても有名。
大人数での踊ってみたOFFの是非に関しては賛否両論あるが、悪質な迷惑行為をとった場合を除き、基本的に大問題には発展していない。大阪城公園はパフォーマーに対してかなり開かれており、市が組織する支援委員会
においても会場として認められている。
が、あまりに大きな音を流す、通路の交通を阻害する、ゴミを散らかすなどの迷惑行為に及べばもちろんこの限りではないので注意。明確に禁止されているわけではないが、もちろん許可されているわけでもない。
アクセス
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
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