かりあげクンとは、「まんがタウン」「週刊大衆」にて連載されている植田まさしの四コマ漫画である。正式タイトルは「ほんにゃらゴッコ かりあげクン」。
概要
1980年に双葉社の「漫画アクション」で連載され、1999年に「まんがタウン」に移行した。
漫画の内容は主にかりあげのいたずらによって相手(会社の同僚や上司の木村課長など)を罠にはめていく話を中心にしたもので、いたずらの内容は小細工なものから大掛かりな仕掛けを施したもの、もはや犯罪なものまで多種多様である。
現在も連載が続いており、双葉社から単行本が68巻(2023年9月現在)まで発売されており、コンビニ用のコミックスも多く発売されている。連載開始当初から当時の流行や社会情勢、犯罪スレスレなネタをよく取り入れていることで知られている。
1989年にはフジテレビ系列で三話構成の30分のアニメ版も放送されていた。第1話のみ東映アニメーション公式YouTubeにて配信されている。第2話以降も東映アニメオンデマンドにて配信中。
2012年、冬のコミックマーケット(コミケ83)において公式グッズとしてかりあげクンが「なのは完売」「こちら最後尾ではありません」といったコミケでおなじみのフレーズを言っているキーホルダーが発売され、即完売となった。好評を受けてコミケ84においても「バルス」「おこなの」といったネット流行語が吹きだしに書かれた第2弾も発売され完売した。
作中によく出る「ヒマなヤロ」「ンモー」「バーロー」「こんなろー(この野郎)」などといった他ではあまり見られない単語がよくネタにされることが多い(かりあげクンに限らず他の植田作品でも使われているが)。
ニコニコ動画ではアニメ版を基にした動画などが上げられており、いたずらの多用さからか「現代の孔明」なるタグがつけられることがある。
登場人物
- かりあげ正太
- 本作の主人公、29歳独身。その名の通り見事に刈り上げた頭がトレードマーク。総合商社ほんにゃら産業本社営業課に勤めるヒラ社員で特技はイタズラであり、職場の上司 (主に課長)や同僚、老若男女問わず彼の被害にあっている。イタズラといっても中にはセクハラ、名誉毀損、業務妨害など度を越えた悪質な事もしたりする。
- 木村課長
- かりあげの上司、典型的なしがない中間管理職サラリーマンである。かりあげのイタズラの最大の被害者だが、かりあげを自宅に招き一緒に食事をしたり、得意先回りの時はいつも同行させたりと仲が悪いわけではなく、彼の良き理解者でもある。
- 木下藤吉社長
- かりあげの勤めるほんにゃら産業の社長。社員からは社屋がボロい、他の大企業に比べると給料が安いなど突き上げを喰らっている。木村課長と同じくかりあげからのイタズラの被害に苦しんでいるが何故か彼をクビにせず、それどころか営業課の第一線で働かせている器の大きな人物。しかし当のかりあげ本人は社長を「成金」と評している。
- 係長
- 本名不明の女性社員でかりあげの上司。年齢30代半ばで独身。体重85キロと女性にしてはかなり恰幅がよく、かりあげから散々体重などの事でセクハラまがいのイタズラを受けており、度々殴る蹴飛ばす等反撃している。元々はアニメオリジナルキャラの「太子(ふとこ)さん」から原作に派生した。
ほんにゃら産業
かりあげが勤める会社。木下家の先代が「ほんにゃら商店」という小売店から築き上げた総合商社である。
自社ビルを保有しているが、老朽化が激しく、まわりを高層ビルに囲まれていて陽当たりが異常に悪い。しかし子会社を有し、国内外に支社も持っている上、テレビ番組のスポンサーにもなっている。給料は他の大企業に比べると低いが、勤労感謝の日にかりあげが「大した仕事してないのによくこれだけくれるものだ」と預金通帳を見て言っている事からそこそこは貰えているようである。
この不況下でも福利厚生に力を入れており、社内運動会や社内旅行を毎年開催。野球部などの部活動も活発である。80年代のバブル期、超売り手市場の時には入社希望者がいなかったため、かりあげを一度解雇した上で再度入社させていた。
関連動画
関連リンク
関連項目
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