アウトサイダーアートとは、正規の美術教育を受けていない人が制作した芸術作品のことである。
概要
フランス人の画家ジャン・デュビュッフェが、精神疾患患者などが制作した作品群を「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼んでスポットライトをあてたが、アウトサイダーアートはそれに対応する英米語として、1972年イギリス人の美術批評家ロジャー・カーディナルによって作られた造語である。
アール・ブリュットとアウトサイダーアートはほとんど似た意味のものだと考えていいが、アウトサイダーアートは精神疾患患者以外に、美術のメインストリームの外側で制作している人たちの作品も含めており、アール・ブリュットの概念を広げたものだとも考えられている。
美術界の伝統や流行の影響を受けず、表現に対する衝動を具現化したアウトサイダーアートの作品は、多くの芸術家に影響を与えており、また、欧米ではアウトサイダーアートの作品を専門に扱うギャラリーも多数存在するなど、美術の一ジャンルとして定着している。
代表的な作家
- アドルフ・ヴェルフリ(スイス)
- アロイーズ・コルバス(スイス)
- ハンス・クルージー(スイス)
- ヘンリー・ダーガー(アメリカ)
- ビル・トレイラー(アメリカ)
- ルボシュ・プルニー(チェコ)
- アンナ・ゼマーンコヴァー(チェコ)
日本のアウトサイダーアート
日本では、アウトサイダーアートというと、精神疾患患者や知的障害者が作成したもの、と考えられていることも多く、欧米と比べると美術ジャンルとして浸透しているとは言い難い。
だが、2010年にフランスで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展の凱旋展示が日本各地で行われたり、国内各所にアウトサイダーアートを専門とした美術館が開設されたりするなど、近年国内でもその注目は着実に高まりつつある。
日本のアウトサイダーアート専門の美術館
など
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関連項目
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