アソビットシティ〔ASOBITCITY〕とは、かつて秋葉原にあったホビーショップである。運営会社はかつて家電量販店で、現在は免税店のラオックス。
概要
アソビットシティは2017年4月現在で、博多のラオックスにインストアで店舗があるほか、ネットショップで名前を残すのみである。
店名をラオックスアソビットシティと呼称する場合もある。
歴史
アソビットシティの直接の前身にあたる店は、ラオックスが秋葉原に開店した「ザ・コンピュータGAME館」。後に秋葉原の別の場所に「HOBBY館」も開店させる。
2002年にGAME館を拡大させる形で、パソコンショップT-ZONE本店の跡地に「アソビットシティ」が開店。ゲームのみならず、CD・DVDソフトや玩具・ホビー類などを扱う、総合エンターテインメント店として開店。約5,000㎡の売り場面積をもつ日本最大級のホビー店として、当時注目を集めた。
ところが、どういうわけか僅か1年半で閉店。ビル所有者の都合によるものというのは会社側の弁。ちなみに、当時の店は現在ドン・キホーテ秋葉原店やAKB48劇場になっている建物と言えば解り易いであろう。
こうして2004年にアソビットシティは4店舗に分散する形で周辺に移転。この時、前述のHOBBY館もアソビットシティに衣替えしている。2005年にはアソビットシティ再編に伴い、「ゲームシティ」「ホビーシティ」「キャラシティ」と取り扱い商品が分かりやすいように改称した。
秋葉原外では、郊外のラオックス店舗内にアソビットコーナーが設置されていた。一時期は中野や豊洲に独立店舗もあったが、いずれも撤退に追い込まれている。
秋葉原のアソビットシティは3店舗体制でしばらく推移していたが、業績不振の続くラオックスが2009年に中国の同業大手に買収され経営改革が行われるに至り、アソビットシティは1店舗に縮小統合されることになり、従来の「ホビーシティ」が新生「アソビットシティ」として再出発した。
その後、秋葉原(というより日本)を訪れる外国人観光客の激増や、日本における免税店の拡充政策を背景に、アソビットシティは外国人を対象とする免税店へと業態変更することとなり、2015年に改装し「ラオックス秋葉原アソビットシティ店」へ名称を変更。店そのものは拡張したが、下層階は外国人向けの家電等の売場となり、従来のホビー関係は上層階に縮小する格好となった。
なお、同時期にはソフマップも、秋葉原のアミューズメント本館の1階部分を外国人向けに雑貨等を販売する免税店業態に変更しており、秋葉原における商売の潮流の変化を物語っていた。
しかし、皮肉にも中国人観光客による「爆買い」はこの頃をピークに、中国政府の政策転換や為替変動の煽りなどを受けて縮小に転じることになる。従来の日本人顧客を切り捨てる形となったうえ、外国人相手のホビー店としても免税店としても中途半端な規模のアソビットシティがどうなったかは想像に難くない。
かくして、2017年早々、免税店だった低層階に上層階で扱っていた商品を移動させる形で、アソビットシティはホビー専門店として再改装することになったが、かつての客が戻るわけもなくこの年の3月末であえなく閉店となった。
関連項目
- ラオックス
- 店舗縮小
外部リンク
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