14件
概要
| アブラハヤ | |
| 目 | コイ目 |
| 科 | コイ科 |
| 学名 | Rhynchocypris logowskii steindachneri |
| 英名 | Amur Minnow |
主に兵庫県（日本海側）、岡山県以北の本州（太平洋側）に生息している。西日本では近縁種のタカハヤが分布する。アブラハヤの方が身体の側面の黒いラインがはっきりしているのが特徴。
全長は約15センチメートルである。体の色は黄褐色もしくは緑褐色で、腹面は銀白色。頭から尾びれの体側に付け根あたりまでに1本の黒いラインが入っており、体側中央あたりを中心に沢山の不規則な黒斑点があるのと、ウロコがかなり細かいため、触れるとヌルヌルしているのが特徴。ちなみにそのヌルヌルしているのが油っぽいことから「アブラハヤ」と名が付いた。その他多くの地方名や別名を持ち、タカハヤと混称されていることも多い。
生息域は河川の上流部や湧き水が流れ込む水路などにいる。ヤマメに比べて流れが遅いところや、泥や枯れ葉の溜まったようなところに潜んでいることが多い。
繁殖期は春から初夏（4～7月頃）。食性は雑食性で、底生動物や付着藻類、落下した昆虫などを食べる。ちなみに繁殖期のオスを釣り上げて掴むと……大抵の場合、勢いよく射精する。
釣りは主に小さな仕掛けを用いた餌釣り。好奇心旺盛なのか、餌だけでなく糸目印やウキ、ゴム管にさえしばしばアタックする。フライで狙うこともできなくはない。また、まれに小型のルアーで釣れることもある。
口が小さく餌盗りが上手いこともあって、渓流釣り師からはかなり嫌われている。流れの速い渓流域にあって淀みが発生する場所は必然的に流れてくる餌も溜まりやすく、大物が期待できるポイントでもあるが、アブラハヤは決まってそういうところにウジャウジャいるのだから始末が悪い。
ぬめりを取れば唐揚げや甘露煮などで食べることができるが、まずくはないものの特段美味しい魚でもない。わざわざ専門に釣る人はまずいない。
飼育するのは難しくないが、病気になりやすいので注意。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt
