ウソテクとは、ファミリーコンピュータMagazine(通称ファミマガ)の「超ウルテク+1」というコーナーにあった、実際試した小学生が涙目になる裏技のことである。
概要
「超ウルテク+1」というコーナーは、読者から寄せられたゲームの裏技を紹介するコーナーであり、面白いバグ技から面セレクトなどの便利な技、ちょっとした小ネタ的な裏技などを多数紹介していた。そんななか、掲載している裏技の中で一つだけウソの裏技、いわゆるウソテクを紛れ込ませて読者に当てさせる「ウソテックイズ」というコーナーが生まれた。
元々ウソテクは他誌の情報パクり対策の意味合いで作られた(実際、ウソテクをパクって掲載した雑誌があった)のだが、好評を呼んだのか上記のような一つの独立したコーナーとなり、いかにも本物のと思えるような手の込んだものから、明らかにウソとわかるようなネタなものまで多数作られた。読者から多数届くウルテクへの問い合わせの電話の対応策(「クイズに関わることは答えられない」と言えるため)という側面もあったそうだが、この辺りの由来は定かではない(編集会議というテイの呑み会で生まれたコーナーのため)
1996年の「ファミマガ64」まで掲載は続き、足かけ10年で242本のウソテクが世に送り出された。
ウソテクの作り方
超ウルテク+1は基本画像を交えて紹介されていたがウソテクも例外ではなく、ファミマガ編集部がゲームの画像を改変したものを使用していた。ウソテクの中にも実際試せそうな裏技もあり、実行してウソテクとわかり涙をのんだ純真な青少年が後を絶たなかったとか。
パソコンに取り込んで改変したもの、開発中のROMでしか出ない現象を撮影したもの、ウソテク用のROMをメーカーに作ってもらったものなど、ウソテク用の画像制作はかなり手が込んでいた(通常の画面撮影機材も兼ねるが、当時のキャプチャ機材は数百万、ペンタブなんて数十万していた時代である)。
有名になった「水晶の龍」の野球拳の画像は、担当者が一晩がかりで描き上げた力作だったという。
ウソテクの例
- 「水晶の龍」でヒロインと野球拳が出来る(このウソテクのせいで水晶の龍の売上が上がったとか)
- 「スーパーマリオブラザーズ」でフラワーを連続で36個取ると1UPする
- 「スペランカー」でスペランカーが無敵になる
- 「グラディウス」でオプションを無限につけられる
- 「月風魔伝」で迎途荒威(げいとあれい)という隠しボスがいる
- 「1943」で戦艦イデ(雀士の井出洋介の顔が出てくる)という隠しボスがいる
- 「ファイナルファイト」で二人同時プレイができる
- 「エリア88」で潜水艦シーベットがファイナルファイトのハガーに変化する
- 「スーパー桃太郎電鉄III」で列車が銀河鉄道になる→「桃太郎電鉄DX」で実現
- 「ファイナルファンタジーIII」でデブチョコボを召喚できる→「ファイナルファンタジーV」で実現
- 「ファイアーエムブレム」で落とした斧が金の斧か銀の斧か聞かれる→「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」で実現
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関連項目
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