カリス・ノーティラスとは、機動新世紀ガンダムXに登場する架空の人物である。
そう、これが僕の概要だ
フォートセバーン市の自衛部隊の隊長で、年齢は15歳。特別な力を得たいと望んだことから、自ら市長であるノモアに懇願して人工ニュータイプとしての処置を受けた。搭乗機はNT専用機ベルティゴ。
自衛隊の隊長を務めるだけあって、年の割には大人びていて(作品の主人公であるガロード・ランも同じ15歳)、性格は冷静沈着。ただし理想に心酔しすぎるきらいもあり、それが彼が自らの存在を悲嘆するきっかけともなった。
人工的な力とはいえ高いニュータイプ能力を有しており、かつパイロットとしての腕も良い。
フリーデンとはティファ・アディールを巡って争い、一度はガロードのガンダムXをベルティゴのビット攻撃によって完膚なきまでに叩き潰している。
が、当初はニュータイプとしての能力に頼りがちな部分も見られ、ジャミル・ニートの搭乗したガンダムXディバイダーには圧倒されていた。
また、その力の代償として、定期的にシナップス・シンドローム(平たく言うと副作用による発作)に苦しめられる身体となってしまっている。
その後、ニュータイプは自然発生しないというノモアの教えが、ティファの存在そのものによって否定されたこと、そしてその猜疑心から読心した結果、自分がノモアの個人的な復讐に利用されていたことを知りショックを受ける。
人工ニュータイプとなるためには、多くの命が犠牲となっており、それだけにその事実に対する衝撃は大きく、ガロードとの再戦に敗れた際には、策を弄して自らを射殺してもらえるように仕向けた。
銃弾を食らいながらも、フリーデンの医師であるテクス・ファーゼンバーグの処置によって一命は取り留めたが、その夜には艦から脱走。この騒動の最中にガロードから生き抜くよう怒鳴られたことで、彼と和解すると同時に、生き続けることで犠牲になった人達への贖罪を果たそうと考えるようになった。
ところがその直後にノモアによってその身柄を奪われたあげく、モビルアーマー・パトゥーリアの生体ユニットとして利用され、一時はそれによって精神崩壊寸前まで追い詰められた。
しかし、ガロード達の決死の戦いによって再度その命を救われ、戦いが終わった後は、パトゥーリアによって崩壊したフォートセバーンの復興に人生を捧げて従事することを誓い、ガロードと別れた。
後半ではまさかの再登場を果たす。
フォートセバーンの代表となったカリスは、反連邦組織に所属、新連邦によって処刑されかけていたフリーデンクルーを救出して、今までの恩を返した。
さらに反連邦組織からも離れると、新しい仲間として新しい戦艦フリーデンⅡを片手に加入、最終決戦までガロード達と一緒に戦い抜いた。
人工ニュータイプであることに変わりはないため、フォートセバーンでの一件以降もシナップス・シンドロームに苦しめられているが、それを含めて自分の人生として受け入れている。
全体から見れば一編のゲストキャラクターにすぎないが、最後はガロードとティファの旅立ちを見送るなど、ゲストとは思えないくらい物語では何かと美味しい活躍をしている。
また、カリスの台詞はサブタイトルとして二回も使われているなど、扱いもかなり大きく、そのため、ガンダムXのファンの間でとても人気の高いキャラの一人である。
また、本作では数少ない「線の細い美少年キャラ」で、かつ水谷優子女史の名演によって、男性ファンの多い本作の中では珍しく女性ファンも目立つのが特徴。
ちなみに、人工ニュータイプとは言うまでもなく宇宙世紀における強化人間に対応する要素である。強化人間と言えば悲劇的な最期を迎えたり、ハマーン様万歳で「何の光!?」したり、ろくな死に目に合わないのが常である。
ところがカリスの場合は途中で善玉化、味方に加入、さらに最後は後遺症はあれど前向きな形で生き残るなど、いろいろ異例である。ファンだけではなくスタッフにも大事にされたキャラといえよう。
名台詞集
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