ケヅメリクガメとは、リクガメ科リクガメ属に分類されるカメの一種である。
概要
学名 Geochelone sulcata
分布 アフリカ(モーリタニア、セネガルからエチオピアにかけて)
甲長 最大約80cm
アフリカ大陸最大種にして、世界でも3番目に大きくなるリクガメ。
成熟した個体の甲羅は比較的扁平になり、縁甲板が反り上がる。野生化では穴を掘って暮らしている為、前足の鱗は大きく発達している。また、後肢の根元に棘状の鱗を持ち、これが和名の蹴爪(ケヅメ)の由来となっている。
本種は性質も穏やかで人馴れしやすい上、大変丈夫な為、大型リクガメの中ではペットとしての人気が高い。
よく専門店ではベビー個体が売られているが、適正な環境下で飼育した場合は成長が極めて早く、4~5年で50cm近くにまで大きくなる。但し、本種は尿路結石を形成しやすい傾向にあるので、餌は葉野菜を中心として与え、淡白質を多く含む人工飼料は常用しないのが無難とされる。また、その成長速度に見合ったカルシウムを如何に多く与えられるかが、本種を健常な個体へ育て上げる際のポイントと言えるだろう。
尚、前述したとおり、このカメは非常に大きくなる。幼体時なら市販のガラスケージで飼育が可能だが、
成体になったら一部屋まるごと提供してやれるくらいでなければ飼育出来ないだろう。また、他のリクガメの例に漏れず、本種も大変長寿なので、終生飼育する為には大変な覚悟が必要となる。
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