サヨナラゲームとは、野球やソフトボールにおいて得点をあげると同時に試合終了となった試合のことである。
概要
野球は9回までの攻防で試合を終了、同点の場合は表裏の攻防が終了した時点で点差がある場合に試合が終了となるルールである。したがって、9回以降の表の攻撃が終わった後に後攻のチームがリードしていれば、それ以上試合を続行しても勝敗が覆ることがないために試合終了となる。これがサヨナラゲームである。
サヨナラゲームの場合、いくつか特殊なルールが適用される。
安全進塁権が認められる場合、例えば打球がワンバウンドしてスタンドに入れば通常はエンタイトルツーベースとして二塁打が記録されるのだが、9回裏に同点で走者が三塁にいる場合は1個の安全進塁権の時点で生還が確定するため、打者には単打が記録されてエンタイトルシングルヒットといえる記録となる。なお、柵越え本塁打は4個の安全進塁権が認められるというルールなのだがこれだけは例外で打者、走者すべての生還が認められる。
また、9回裏ノーアウトまたはワンアウトで同点で三塁にランナーがいる場合、打者が内野にゴロを打ったりバントを試みたりして、一塁に投げれば明らかにアウトとなる状況であっても、本塁に送球してセーフとなった時には野手選択ではなく安打が記録される。これは本塁に投げなければ試合終了となるのが確実であるという特殊な状況であるが故のルールである。
サヨナラゲームは劇的な試合展開として印象に残りやすいが、なかなか起きにくい珍しいケースでのサヨナラは特に印象に残る。
いくつか例を挙げると、劇的な展開としては1973年8月30日に江夏豊が11回裏にサヨナラホームランを放ち、自らの手でノーヒットノーランを達成する、1993年6月5日に近鉄が9回裏にダイエーから7点を奪い逆転サヨナラ勝利するなどといった試合がある。高校野球の県大会では、2002年の大分県大会で9回裏二死から9点差を逆転したという試合もある。
ネタ試合としては、1991年6月5日の大洋対広島戦、2015年5月4日の広島対巨人戦(いずれも前者が勝者)でのサヨナラインフィールドフライ、2004年9月20日の日本ハム対ダイエー戦でSHINJOが柵越え打撃をしたにもかかわらず一塁走者と抱き合って追い越した結果サヨナラ単打となった試合などがある。
満塁ホームランでのサヨナラゲームについては逆転サヨナラ満塁ホームラン、代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランを参照。
関連動画
関連項目
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