ジョウゴグモとは、ジョウゴグモ科に属するクモの総称である。
広義にはジョウゴグモ科に近縁な他のいくつかの科を含む。
概要
節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目トタテグモ下目に属しており、ジョウゴグモ科群に纏められている。
熱帯や亜熱帯などに分布しており、日本では沖縄県に少数の種が生息している。
突き出た上顎と長い出糸突起(糸疣)が特徴的。
地中や地表に住居を作り生活している。漏斗状の網を張ることから英名はfunnel-web spider。ジョウゴ(漏斗)グモという和名もここから来ている。ただ、クサグモなど他にも漏斗状の網を張るクモがいる。
かなりマイナーだがペットとして飼育されることがある。
タランチュラは見かけによらず毒はそれほど強くないが、ジョウゴグモの仲間には最強クラスの毒をもつ種がいる。有毒な種の日本への輸入は禁止されているとはいえ気をつけたほうがいいだろう。
また気が強く、刺激を与えると体を大きく仰け反らせて威嚇する。
種類
ジョウゴグモ科
アジアやオーストラリアなどに分布。ペットとして琉球列島のオオクロケブカジョウゴグモや八重山諸島のヤエヤマジョウゴグモなどが販売されている。前者は日本最大の地中性のクモである。
全体的に黒っぽい色で、鋭い牙を持つ。
venomous funnel-web spiderという英名から分かるように毒性が強い種を含む。中でもオーストラリア北部に生息するシドニージョウゴグモはロブストキシンという強酸性の毒素を持つ上に、オスはメスの5倍以上の毒素と鋭利な牙を持ち繁殖期はメスを探しに徘徊するため現地では恐れられている。一二を争う危険度の毒蜘蛛である。
オーストラリアに分布する種類意外は危険ではないとされているが、ペットとして販売されているジョウゴグモ属(Macrothele)のクモも危険だという意見もあるためやはり注意が必要である。
ホンジョウゴグモ科
主に熱帯に分布している。海外のいくつかの種がペットとして輸入、販売されている。
ジョウゴグモ科とは共通点が多く、元々ジョウゴグモ科はこの科の中の亜科とされていた。
Harmonicon属のクモはハルモニコンスパイダー、Linothele属のクモはヘンプスパイダーという名称で販売されている。ジョウゴグモ科のクモと比べ色鮮やかな種が多く、特にヘンプスパイダーの仲間は黄金色の体と青みがかった黒色の脚が美しい。
英名はfunnel-web tarantula。イボブトグモ科のクモもそう呼ばれる。
また、イボナガジョウゴグモ科のクモはdwarf tarantulaと呼ばれる。
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関連項目
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