ジョン・フーン(全勲、전훈)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズの登場人物である。
概要
韓国最高峰のテコンドー使いキム・カッファンの同門。キムより2歳年上の32歳(『2000』まで。以降は表記無し)で「キム君」「ジョンさん」と呼び合う。
キムを一方的にライバル視しており、チャン・コーハンとチョイ・ボンゲの更生修行が一向に進まないのはキムの時代錯誤なやり方が原因であるとして、自分の方が優秀であることを示すために二人の内の一人を引き受けることを半ば強引に取り付ける。
スパルタなキムに対して理論的・科学的なトレーニングを重視しているが、一般教養やスポーツ力学の講義を課したことで勉強嫌いのチャンに「キムの方がマシ」と言われてしまう。
キムとはテコンドーの思想を全て心得、実力を備えていると認め合っており、キムも良きライバルと呼んでいるが、ジョンが突っぱねているため友人づきあいが出来ないらしく、人当たりの良いキムに「親しくはない」と言われてしまっている。一応ジョンが抑えていれば親しげに話している場面もある。
嫌いなものは自分の名字(全)。キム(金)より2角少ないからというしみったれた理由である。
現在は祖国を離れて日本に渡り静岡県に住んでおり、日本語学校の講師をしている。また趣味としてアイドルの追っかけをしており、ライブに付き合わされたチャンやチョイにはやはりげんなりされている。麻宮アテナのファンでもあるようだが、少々過激派のきらいがある。
ハンドルネームは「白虎(ベクホー)」。キムの修行仲間であるホンフゥ(紅虎)との関係は不明。
『2003』を最後に大会でのチャンとチョイの修行がまともに行われておらず、ジョンもアテナ関係で名前は出るものの出場は途絶えている。
一部の必殺技に韓国ビッコムの格闘ゲーム『ファイトフィーバー』から取られた技名があり、『2000』では同作の主人公をパロった「カン・ベダル」というテコンドー使いがマニアックストライカーとして登場している。
また、『2000』の勝利メッセージの1つでは音楽ゲーム『pop'n music』の収録曲「ポップス / I REALLY WANT TO HURT YOU」の歌詞をパロっている。ちなみにチャンも同様に「パワーフォーク / なんか変だ!」(新堂敦士)の歌詞をパロっていた。
初登場作の『'99』を始め『2000』『2003』『NEOWAVE』と出場したタイトルの評価が高くなかったため、かつては「ジョンが出ているKOFは駄作」という汚名を着せられていた。リメイク作品『2002UM』が人気を得たことで現在は払拭されている、はず。
担当声優
性能
他のテコンドー使い以上に蹴り技に特化しており、通常技はおろか投げ技でも一切手を使わない。同門なのでいくつかキムと同じ技も使うが、同じタイトルでキムが使う技は使わない(キムの方がリニューアルされており、以前のキムの動作を引き継いでいる)。
最大の特徴は片脚で立つ構えの「狙鷲陣」「猟虎陣」。それぞれ弱パンチ、弱キックをホールドすることで構えを維持でき、前後移動とステップは出来るがジャンプやガードは出来ない。構えからの派生技を駆使した連係が強力で、性能を知らない相手なら一方的に攻め倒すこともできる。
『2003』を除き、構え中に別のボタンを押しながらホールドするボタンを切り替えることで逆の構えに移行する「隙なし切り替え」というテクニックがあり、使いこなせばさらに連係の幅が広がる。
『'99』ではガードクラッシュのモーションが無敵で攻撃を受けない、『NEOWAVE』では何故か防御力が全キャラクター中最強などジョンが有利になるバグもあり、大抵のタイトルで性能に恵まれているが、操作難易度が高く練習が必要な上級者向けのキャラクターでもある。
関連動画
関連項目
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