タニス・リー(Tanith Lee)とは、イギリスの小説家である。
概要
1947年生まれ。1971年に『ドラゴン探索号の冒険』[1]で作家としてデビューし、その後1975年の『The Birthgrave』[2]やその続編シリーズのヒットで知られるようになった。
さらに1978年の第1作『闇の公子』[3]から始まる『平たい地球』[4]シリーズも高く評価された。同シリーズの第2作『死の王』[5]では1980年に英国幻想文学大賞を受賞している。これは女性作家による同賞初受賞であった。
ジュブナイル、ホラー、ロマンス、歴史小説など様々なジャンルの作品を書いている。だが上記の『平たい地球』シリーズに代表されるファンタジー作品で特に知られている。それを踏まえて、日本で著書の和訳版が販売される際の売り文句として、彼女に対して「ダーク・ファンタジーの女王」「闇の女王」「現代のシェヘラザード姫」などという壮大な二つ名が冠せられることもあった。
1983年には『ゴルゴン』[6]で、1984年には『彼女は三(死の女神)』[7]で、世界幻想文学大賞の短編賞を2年連続で受賞している。1975年から続く同賞の歴史上、短編賞を2年連続受賞したのは彼女ただ一人である[8]。また、2013年には世界幻想文学大賞の生涯功労賞が贈られた。
ファンタジーの他にはSF作品も数多く執筆しており、少女がロボットに恋をするSFロマンス小説『銀色の恋人』[9]とその続編は日本でもハヤカワSF文庫から邦訳出版されている。上記の『The Birthgrave』シリーズもSFファンタジー作品である。
2015年5月24日に乳がんで没した。その同月、死去の少し前には、アメリカ合衆国ホラー作家協会からブラム・ストーカー賞の生涯功労賞が贈られている。
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関連項目
脚注
- *原題『The Dragon Hoard』
- *2016年現在未邦訳
- *原題『Night's Master』
- *原題『Tales From The Flat Earth』
- *原題『Death's Master』
- *原題『The Gorgon』。短編集『ゴルゴン―幻獣夜話』に収録
- *原題『Elle Est Trois, (La Mort)』。短編集『悪魔の薔薇』に収録
- *2016年現在。中編賞などの他部門では他にも該当者あり
- *原題『The Silver Metal Lover』
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- ページ番号: 5428987
- リビジョン番号: 2415768
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