ダチョウ単語

239件
ダチョウ
2.7千文字の記事
  • 3
  • 0pt
掲示板へ

ダチョウとは、ダチョウダチョウ科ダチョウ属の鳥類である。

飛べないの代表格の一つとして有名。

概要

アフリカ中部南部といった燥地帯に生息するで、飛べない代わりに地上を走って移動する事に特化した種類・走鳥類の一種。現存する鳥類の中ではもっとも巨大である。古くから人間社会にもその存在が知られており、ヨーロッパの王貴族の紋章のデザインとしてダチョウの羽根モチーフにされている(イギリスプリンス・オブ・ウェールズの紋章など)。みそが片方の玉よりも軽いという逸話でも有名。
畜としても飼育されており、様々な観点からダチョウの優れた部分を、人間社会のあらゆる分野であれこれ有効活用しようと研究する動きもある。 

生態

体高:最大約230・体重:最大約130㎏。タマゴも現存する鳥類では最大で、直径約15・重量は1.5㎏にもなる。殻の厚さは2mmほどあり、80㎏の衝撃にも耐えられるほどの頑強さを誇り、確実に産まれてくるを守る。タマゴ世界最大の細胞でもある。

ダチョウの先祖は地上に新地をめ適応し、進化によって身体が大きくなるにつれて飛ぶことに適さない身体になり、飛行は失われていった。

羽自体は他の鳥類と同じ位置にありそれなりの大きさだが、飛ぶようには作られていない。ダチョウも含む走鳥類突起という飛ぶための筋肉と接続・動かすためのが消滅しており、その結果を動かす筋肉である胸筋が他の鳥類べて退化し貧弱になっている。そのため、を飛ぶためのを作り出せない。

を飛ばなくなり体を軽くする必要がくなった結果、過酷なアフリカの地上で生き抜けるよう大化していき、前述したように100㎏越えの巨大なとなった。見たは立そうなダチョウのだが重量級の体格を飛ばすにはあまりにも小さい(ダチョウが飛ぶにはセスナ機の並みの大きさが必要)。ダチョウのは疾走時のブレーキ・方向転換などの取りやダンスや外敵への威嚇の際に使用される。

ダチョウの羽根は浮を得るための構造にはなっていない。その代わりその羽毛はかなりふわふわしており、体温を常に安定させることに利用される。つまり外からの熱を遮断し、の寒さにも強いという優れものである。また、静電気を帯びにくいという特性も持つ。

外敵が沢山いる地上で生き抜けるよう、ダチョウは強な脚を獲得した。発達した筋肉で動かされる長い脚には2本のと1つのしか存在せず、そのうち1本は小さいため、実質1本の脚ので身体を支えている事になる。この構造は高速で走るための構造での蹄と同じ原理。デカい歩幅(一歩で3~5m)と合わさり走るスピードは最高時速60㎞ほどにもなり、二足歩行する生物では最も速く動ける。また、最大速度を維持したまま1時間以上も移動可という高いスタミナを誇る。これらスピードスタミナを活かして外敵から逃れつつ(もちろん有事の際は戦う)、エサや飲みめて素く移動する。

あまりにもいので、チーターすらも基本的にダチョウを襲うことは諦めているくらいである。必死に捕まえて食べてもダチョウはが少なく、結局消費エネルギーのほうが上回ってしまう。つまり獲物とするにはダチョウは効率が悪い。

敵対生物をいちく見つけ対応するため、体は縦に長く首はとても長い。よって、高い位置から周囲を見渡すことが可。自分のみそ(約40g)よりもデカい玉(直径約6・重さ約60g)は5㎞先まで見通せると言われるバツグンの視を誇る。さらに「膜」というなどからを守るを備えており、大切なの保護もバッチリ。長いまつ毛も装備。

食性は食(小さな頭と嘴は食に適応した結果)だが、など以外のものも結構食べる。なためがないので、嚢と呼ばれるなどををすり潰す消化器官を持っている。これを活かすため、ダチョウはすり潰し用の石ころを飲み込む必要がある。

10羽ほどの群れを築き生活する。群れは1羽のオスがリーダーとして率い、オス・メス双方に序列が存在し、上位の個体ほど優先的に交尾・繁殖が許される。タマゴは全て一か所で産み落とされ、上位のメスが産んだタマゴの周囲に、ソレを守るように下位のメスが産んだタマゴが配置される。群れ同士は縄張りを巡り争い合う。

ダチョウは危機を感じるとの中に頭を突っ込むという習性が知られているが、それは誤り。実際は体をせ首を地面近くまで下げて敵に発見されにくくしているだけ。

先述した通りみそが片方の玉よりも小さいので記憶がほぼ皆無という文字通りの頭である。群れが出会うといつの間にかメンバーが入れ替わっていることもよくある。

ここがすげぇぞダチョウ!

関連動画

関連商品

関連項目

関連リンク

【スポンサーリンク】

  • 3
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

ニコニコ大百科 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: WR
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

ダチョウ

25 ななしのよっしん
2020/11/02(月) 13:39:49 ID: dzp9uNjcxj
内にも何ヵ所かダチョウ牧場があるが
ダチョウがあまり流通してない理由は
放牧中に負傷したダチョウカラスの群れに襲われ
その味を知ったカラス達に生きながら次々と食われてしまったそうだ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
26 ななしのよっしん
2020/12/05(土) 13:49:51 ID: THNgorh6PI
輩はダチョウである
名前ATSUSHI
👍
高評価
0
👎
低評価
0
27 削除しました
削除しました ID: YP7imVp5wb
削除しました
28 ななしのよっしん
2021/06/04(金) 23:38:32 ID: tBqRA4YYHX
現実ダチョウくりくりしてて可愛いけど、
絵本で見たダチョウはめっちゃ怖かった
(片足ダチョウエロフだかエルフだか忘れたけどそんな感じの題名)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
29 ななしのよっしん
2022/02/17(木) 19:59:51 ID: MyqnVBKGZs
とてつもない足の速さスタミナ免疫を会得した対価としてとんでもなく知が低くなってしまった
👍
高評価
0
👎
低評価
0
30 ななしのよっしん
2022/06/05(日) 22:25:40 ID: YbQkV8v3Ix
👍
高評価
0
👎
低評価
0
31 ななしのよっしん
2022/06/05(日) 22:35:29 ID: YbQkV8v3Ix
あと、ダチョウは「托卵」するが、カッコウなどにべてえらい平和

基本的に雄と雌1羽づつでを温めるが、雄の(?)の雌達が来て本妻(?)の傍にどんどんを産んでいく。
雄はもちろん雌もこれを一緒に温めて、孵化した後も一緒に育てる。

ダチョウは体が大きいからをたくさん温められるし、子供も生まれてすぐに歩け雑食なので、本妻の負担が少ないからこうしてくれるらしい。
本妻は自分の子がどれかはわかるらしく、タマゴの時からこいつらを一番安全な位置に置いておく。)
👍
高評価
2
👎
低評価
0
32 ななしのよっしん
2022/10/10(月) 10:20:09 ID: HBrB9dGW6f
スタミナ過剰すぎない?
1時間も追いかけてくる生物なんてリカオンぐらいしかいないだろ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
33 ななしのよっしん
2023/10/05(木) 18:43:42 ID: WFTjAIczUH
もしゴリラみたい繊細でかしこすぎたら自慢の免疫を活かせずストレスですぐ弱るになってたかもなw
👍
高評価
0
👎
低評価
0
34 ななしのよっしん
2024/02/10(土) 15:12:27 ID: U/eJRf+QDT
鉄鍋のジャン話題になったけど、結局日本で普及しなかったな
👍
高評価
0
👎
低評価
0