ディスタンスニードラーとは、PSPのゲーム『イレギュラーハンターX』に登場する壊れ武器である。
概要
最長の有効射程を持つロングレンジバルカン
(イレギュラーハンターX VAVAモードより)
『イレギュラーハンターX』はスーパーファミコンで発売されたゲーム『ロックマンX』のリメイク作だが、本武器はリメイクの際に追加された「VAVAモード」で使用可能になる武器(兵装)。
装備箇所は腕部、バルカン系統に位置しており、アイシー・ペンギーゴを撃破すると使用可能になる。
その強すぎる能力について
本武器はゲーム内の基本情報こそ普通に見えるのだが、実はその強すぎる能力からVAVAモードにおける最強武器の一つとして扱われている。
まず、武器の性能について。
この武器はバルカンというよりもライフルに近い単発型のショットということなのだが、消費エネルギーの量が非常に少ない事に加えてバルカン系統に分類されている関係で連発可能。「単発型なのに連射できちゃ意味ないじゃん」とか言わないお約束。
敵に与えるダメージも高く、連発可能な点も相まって大抵の雑魚はこれを数発与えただけで沈む上に、各ボスにも2メモリというXのチャージショット程度の大きめなダメージを与える事から使う相手を選ばない。 しかも説明文よろしく射程も画面端から端までと非常に長く、似た性能の「ゴーゲッターライト」とは異なりアングラーゲやホーガンマーといった敵のガードを貫通してダメージを与える事が出来たりする。
こう書くと只でさえも強力な武器なのだが、装備コストもおかしい。
VAVAモードはステージ開始前に武器コストの合計が現在の上限を超えない様にして装備内容を構成する必要があるのだが、本編中ではコスト上限が11~32と定められている。 それに対して本兵装の装備コストは6。 同コスト武器の性能自体は普通程度の物が多いが本武装は上述したスペックの割に安く、基本的にどの装備の組み合わせとの相性が良いと言わざるを得ない。お前はどこのボルバルだ。
入手タイミングについても問題がある。
まず、バルカン系統の腕兵装はゲーム開始時に初期装備である「チェリーブラスト」を所持していることから、既にバルカン系統は登録済みという事になっている。この状態でアイシー・ペンギーゴを倒すことによってこの武器を獲得できるのだが、ペンギーゴ自体はSFC版から続けている人は察しているかも知れないが、本作登場ボスの中でも最弱として有名で、大体最初に倒される事がお約束の相手である。
このため「OPステージをクリアした後はさっさとペンギーゴを倒してディスタンスニードラーとフローズンキャッスル(被ダメージを軽減させるボディパーツ相当のオプション装備。ペンギーゴを倒すと自動装備。)を入手てしまう」という流れがプレイヤーの手により確立されてしまった。[1]
この様に本武器は低燃費・連発可能・高威力・長射程・防御貫通・低コスト・入手タイミング早と3拍子どころか7拍子も揃ったというより揃い過ぎている。 良くも悪くも個性的な性能の武器としてプレイヤーから愛されている存在と言えよう。 というか、何故こんな武器を作ったんだ、カプコンェ…
ちなみにこんなチート武器にも弱点自体は存在しており「前方一直線攻撃型故に、上下に打ち分ける事が出来ない」という点が該当する。 VAVAモードの醍醐味である「3種類の兵装を使い分ける戦術性の高さ」はかろうじて保たれているのは幸いだろう。
関連動画
関連項目
脚注
- *ただしこれは難易度NORMALに限った話。SFC版と比べると若干の強化がなされているがHARDになるとショットガンアイスを連発して撃つようになり、回避が困難になるなど難易度が跳ね上がりボスの中では上位に入る。
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