δガンダム(MSN-001)とは、『UC-MSV』に分類される機体である。
正確な初出は「百式」の設定で、デザインは『ガンダムMSグラフィカ』でカトキハジメ氏が描いたもの。
2015年末に公開されたDOME-G映像にて、MSN-001-2「デルタガンダム弐号機」が登場した。
概要
アナハイム社がデルタプロジェクトにおいて可変機構を持つTMSとして設計した機体。
2番目のG計画対応機「εガンダム」(エプシィガンダム)は、試作段階の核融合パルス推進システム“ブラッサム”に耐え得るガンダリウム・エプシロンを採用予定で、長期的展望(U.C.0090~0095)の開発計画となっていた。当時は即戦力を求められていたため、AE社はM・ナガノ博士を招集、開発チームを一部デルタに移し、デルタプロジェクトを進めることになる。
この時点でのムーバブルフレームはエゥーゴ、アナハイム側で充分な技術検証が取れておらず、未成熟な技術だった。そこでデルタの可変機構をオミットして「百式」が開発された。
その後の宇宙世紀では、原型にあたるデルタガンダムの“実機”に関する噂も飛び交っている。
スペック
デルタは百式の本来あるべき姿・完成形であるため、百式でオミットされていたウェイブライダー(WR)への変形機構を持ち、WR形態によるノンオプションでの大気圏突入や全領域支配も可能と言われている。
百式同様に装甲やシールドに耐ビームコーティング彩色が採用されており、一撃程度ならビームに耐えられるのだが塗装は融解してしまう。『MSグラフィカ』の独自設定で、真偽は不明だがビームコーティング技術は資源衛星で偶然発見した特殊な材料を調合した物を用いているという。
基本武装はビーム・サーベル(WR形態時にビームガンとして機能する)とビーム・ライフルのみ。
ビーム・ライフルは同時期の機体に採用された射程と出力に優れるタイプを使用している。頭部60mmバルカン砲もあるが、これとビームガンは火力が弱く牽制用として位置づけられている。
ゲーム『ギレンの野望』や『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD』では、基本武装しか持たないためにメガ・バズーカ・ランチャーやクレイバズーカを備えた百式に火力面で劣る。
Gジェネは百式より基本スペックが高く、ギレンでは限界値を除いて百式より低性能になっている。
デルタガンダム弐号機
デルタガンダム弐号機 | |
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型番 | MSN-001-2 |
頭頂高 | 19.6m |
重量 | 32.5t / 65.5t |
出力 | 2,190kw |
推力 | 100,400kg |
兵装 | MU-86G 60mmバルカン砲 |
XB-G-35/Du.105 ビーム・サーベル(ビームガン兼用) |
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C-BAZ-531 クレイ・バズーカ |
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XBR-M87A4 ビーム・ライフル |
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FF-XVI SH-611D シールド |
『Competition of NEW GUNDAM -RED or WHITE-』では、カラバに対するAE社のプレゼンにおいて深紅のカラーリングが特徴的な2号機が登場。
こちらもシミュレーション上の機体しか確認されていない。
変遷
これまで実機が確認されてなかったデルタは、宇宙世紀の開発史に名を残してはいるが実態は曖昧であった。
そのデルタが注目を浴びたのは、『ガンダムMSグラフィカ』と『機動戦士ガンダムUC』が一因している。
『MSグラフィカ』では、元アナハイム社のコーディ・L・ナカージが事件を起こし、ダイクン刑事から取り調べを受けている最中に虚実入り交じった機密をペラペラと喋るのだが、その中にデルタのワードが含まれていた。ナカージは軍事オタクのファンサイトの情報を提示。ダイクンは真偽を問うも、喋りたがりのナカージは珍しく黙秘したままだった。
MSグラフィカの発売前に企画が発表された小説『機動戦士ガンダムUC』で、デルタの系譜であるTMS「デルタプラス」が登場している。
ガンダムUCアニメ化に合わせて発売された「HGUC デルタプラス」の説明書には「黄金色に包まれたウェイブライダー」のテスト飛行現場を複数人が目撃したとある。この件に対して、アナハイム社側は公式に回答していないとされる。
その後はMSグラフィカのカトキデザインでプラモ化。ゲーム「ギレンの野望」や「機動戦士ガンダムUC」への参戦を皮切りに様々な媒体に進出していった。
『機動戦士ガンダムUC テスタメント』 では、デルタ自身の回想(※本当にδ視点)でシミュレーション上で変形に失敗したことが判明。その後に百式が開発されたと思われる。
デルタ計画の系列機
- 百式
- デルタガンダムから可変機構をオミットし、非可変MSとして再設計された機体。ここから百式の派生機として百式改をはじめとする様々なバリエーション機体が開発されている。
- デルタプラス
- デルタガンダムの量産試作機として開発された可変MS。
- ガンダムデルタカイ
- 本機とデルタプラスの技術を反映して開発された可変MS。特殊装備の検証機。
関連動画
関連項目
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