パンツァーシュレックとは、第二次世界大戦においてドイツ軍が使用した対戦車ロケット弾発射器である。
概要
パンツァーシュレックはドイツ軍がアメリカ軍のバズーカをパクリ手本に開発した8.8cm対戦車ロケット弾発射器である。初期には発射したロケットの燃えカスが射手の顔面に吹き付けるという欠点があり、ガスマスクと手袋の着用が必要であった。後に小窓つきの鉄製の盾を取り付ける改良でこの問題は解決したが、盾の重さ(約2kg)を嫌ってガスマスクと手袋の着用を続けた兵士もいる[1]。なお、アメリカ軍の初期のバズーカも同じ欠点と対策を持っていたが、こちらはディフレクターと呼ばれる部品(これがバズーカと呼ばれる原因になる)を砲口に取り付けて解決した。
実用上の最大射程はおよそ150m程度とされ、装甲に垂直に着弾した場合の貫通力は230mmで、理論上は連合軍のあらゆる戦車の正面装甲を貫通可能であった。パンツァーシュレック1基(1丁?)に対してロケット弾は7発用意され、また季節による火薬の燃焼速度の違いを嫌ってロケット弾には夏用と冬用が存在した。そんな変なコダワリを持ってるから生産能力がパンクして戦争に負けるんだよ。
なお、パンツァーシュレックは専門の訓練を受けた対戦車猟兵用の装備であり、それ以外の兵士には無反動砲に分類されるパンツァーファウストが充てられていた。
第二次世界大戦の欧州戦線を描いた映画やゲームでたびたび登場し、敵役のドイツ兵が味方の連合軍戦車に撃ちこんだり、逆に殺して奪い取ったパンツァーシュレックをドイツ軍の戦車に叩きこんだりと活躍はいろいろである。
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関連項目
脚注
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