概要
「COSMO BLAZER」(2012年11月17日発売)でOCGに登場。
通常罠
※「THE RARITY COLLECTION」収録のカード(TRC1-JP045)による
(1):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):自分ターンに墓地のこのカードを除外し、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
相手モンスターの効果を無効にする。通常通りの発動以外に、墓地からも発動できる。
現在は効果モンスターを使用するデッキが非常に多いので、モンスター効果への対策として利用できる。
類似効果を持つ「エフェクト・ヴェーラー」や「禁じられた聖杯」、「デモンズ・チェーン」などとは少しずつ違いがあるので環境の違いやデッキタイプによって使い分けることになる。
このカードの場合、墓地へ送られても発動できるのが特徴。2回使えるというのが上記のカードにはない最大の利点。また、【ライトロード】デッキや「針虫の巣窟」などと相性がよく、直接墓地へ送って効果を使用することもできる。ただし、墓地へ送ったターンにすぐ使えないことには注意。墓地で発動するという特殊な性質から、無効化しにくいのもひそかな利点。
この効果は自分ターンにしか使用できないため、相手ターン(=相手から見て自分ターン)に発動する効果(起動効果など)に対しては力を発揮できない。そのため、このカードが得意とするのは自分ターン(=相手から見て相手ターン)に効果を発揮するもの(誘発即時効果や永続効果)になる。
「エフェクト・ヴェーラー」の場合、相手ターンにしか使えないため、このカードの後半の効果とは反対になる。また、手札から使える性質上、向こうは相手の先攻1ターン目に利用でき、先攻1ターン目から展開するタイプのデッキを止めたい場合はそちらにお呼びがかかる。伏せカードの除去にかからないのも利点。
「禁じられた聖杯」の場合、攻撃力上昇の効果がついているためにダメージステップでも発動可能という利点があることや、速攻魔法なので手札からも発動でき、セットしておけば相手ターンにも発動できるため、このカードの前半の効果よりも扱いやすい。自分モンスターにも使えるというのもほかにはない特徴。
「デモンズ・チェーン」の場合、永続罠であることが利点でもあり欠点でもある。複数ターンに渡って永続するほか、手札に戻して再利用することも可能だが、「サイクロン」などによる妨害の危険性も高まる。また、攻撃を防ぐ効果を持っている。
一応、このカードの場合も通常通りセットして発動すれば相手ターンに使用することも可能だが、その場合は一度セットしなければならない罠カードという扱いにくさがあるため、墓地で使える後半の効果を生かせるのでない限り、「エフェクト・ヴェーラー」や「禁じられた聖杯」が優先される。
墓地でも使える、自分ターン(=相手から見て相手ターン)に使えるという点を生かせるような状況で使用したい。
効果自体の性質上、採用率が環境に大きく左右されるカード。
前述の通り起動効果をメインとする環境ではあまり大きな力を発揮できないが、一方で厄介な永続効果などを持つカードに対しては大きな力を発揮できる。「アーティファクト-モラルタ」のような相手ターンに発動する効果を持つカードが環境に現れるとその対策として注目されるようになり、現在は「エルシャドール・ミドラーシュ」対策としても用いられている。
そのため、2014年3月ごろからこのカードの相場もぐんと上昇しており、入手困難になっている。
ライトロードと相性がいいためか、「デュエリストセット Ver.ライトロード・ジャッジメント」のデッキ構築用パックで再録された。ただ、1セット当たりの価格が高すぎる上に入っているかどうかはランダムであるため、ここから狙って入手するのは困難。初出の「COSMO BLAZER」から入手しようにも、レアリティがスーパーレアであるため当たりにくい。「THE RARITY COLLECTION」にも再録されているが、全てのカードが高レアリティのため、1パック当たりの値段が高く、複数揃えようと思うと少々値が張る。
ブレイクスルー(英:breakthrough)は、「突破、打開」、「大きな進歩、躍進」の意。
その名の通り、相手の永続効果などを封じて状況を打開できるかもしれない。
イラストに描かれているのは「エヴォルカイザー・ドルカ」。向こうも効果無効の効果を持っている。
無効化解除のタイミングについて
2014年7月9日まで
このカードの無効化は「禁じられた聖杯」などと異なり、エンドフェイズの終わり(ターン終了時)まで適用されたままであり、相手ターンの開始時に初めて効果無効化がなくなる。「禁じられた聖杯」・「エフェクト・ヴェーラー」の場合、エンドフェイズの任意のタイミングで無効化解除の処理を行わねばならないため、どのタイミングで無効化を解除するかによっては無効化されない(できない)効果も出てくるが、このカードの場合エンドフェイズに無効化解除をすること自体がないのでそのようなことはない。
(「エンドフェイズ時」と「ターン終了時」は同義ではない)
(「禁じられた聖杯」の場合、具体的には、エンドフェイズに発動する任意効果は防げない)
伏せてから発動する場合に、これは「禁じられた聖杯」に対する利点となる。
なぜ「禁じられた聖杯」が任意効果を防げないのかについては「禁じられた聖杯」の記事を参照。
参考Q&A(リンク先:公式サイト・カードデータベース、いずれも2014年6月27日閲覧)
→「ブレイクスルー・スキル」の効果は、エンドフェイズのどのタイミングまで適用されますか?
→「禁じられた聖杯」の効果は、エンドフェイズ中のいつまで適用されますか?
2014年7月10日以降
2014年7月1日、エンドフェイズに適用終了する効果に関する大規模なエラッタが発表され、7月10日から適用されることになった。
具体的には「エンドフェイズ時」に適用終了する効果を「ターン終了時」に変えるというもので、元々「ターン終了時」のこのカードは直接関係ないが、上記の「禁じられた聖杯」と「エフェクト・ヴェーラー」はその対象であるため、この点でのこのカードの優位はなくなった。
参考(リンク先:公式サイト、2014年7月1日閲覧)
→ルール改訂に伴うテキスト・表記の変更
その他の作品において
Dチーム・ゼアルでは神代凌牙がカイトとのデュエルで使用。
「銀河眼の光子竜」の除外効果を無効にするために用いられた。
アニメARC-Vでは沢渡が遊矢とデュエルした際の初期手札に存在したが、最後まで使用されなかった。
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関連項目
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