ボリス・ベッカーはドイツの元テニス選手。男子テニスのパワー化に先鞭を付けた選手である。
概要
Boris Becker | |
基本情報 | |
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国籍 | ドイツ |
出身地 | ドイツ:ライメン |
生年月日 | 1967年11月22日 |
身長 体重 |
191cm 85kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
デビュー年 | 1983年 |
引退年 | 1999年 |
テニス選手テンプレート |
ミハエル・シュティッヒ、女子のステフィ・グラフらと共にドイツテニスの黄金時代を築いた選手の一人。ブンブンサーブと呼ばれたビッグサーブとダイナミックなダイビングボレーで知られる。彼の登場以降、テニス選手のパワー化、アスリート化の流れが進んだとも言われる。実績の中でも光っているのは何と言っても1985年のウィンブルドン最年少優勝。前哨戦のクイーンズで自身初タイトルを獲得して勢いに乗ったか、格上選手を3人倒してのビッグタイトルとなった。ウィンブルドン前に20位だったランキングはこの年の内に一桁に。ウィンブルドンでは翌年も勝って連覇を達成している。1980年代後半は時代の王者イワン・レンドル、ライバルとなるステファン・エドベリらとしのぎを削った。
全盛期には最強選手候補と目されていたようだが、結果から言えばイマイチ勝ちきれずに終わった。エドベリに対しては直接対決で25勝10敗と圧倒しながら、大事なウィンブルドン決勝で1勝2敗の負け越し。ランキング1位在位でもエドベリ72週に対してベッカーは12週とリードされた。ウィンブルドンは優勝3回より準優勝4回の方が多く、ツアー最終戦の準優勝5回は歴代最多となっている。また何故かクレーコートで勝てず、クレーコート勝率ではピート・サンプラスより上なのに、サンプラスでも持っているクレーコートタイトルを一つも獲れなかった。
1996年は全豪オープンで優勝、ツアー最終戦では準優勝に終わったもののサンプラスと激闘を繰り広げて復活と言われたが、年間5タイトルを挙げたこの年が事実上最後の活躍となった。翌年以降はタイトルはなく、1999年のウィンブルドンを最後に現役を退いている。
現役引退後はポーカー・プレイヤーになっていたらしいが、2014年からはノバク・ジョコビッチのコーチに就いた。当初は大会会場に帯同する度にジョコビッチが負けていたため「このコーチ契約は本当に意味あるのか?」と囁かれていたが、その後に見せた圧倒的な強さで批判も消えた。ライバルのエドベリもロジャー・フェデラーのコーチに就いていたが、ジョコビッチがウィンブルドンと全米オープンの決勝でフェデラーを破ったことで、コーチとしてはエドベリに勝ったと言えそうだ。ジョコビッチとの関係は2016年シーズン終了まで続いた。
主な実績
- ATPランキング最高1位(在位12週)
- ウィンブルドン優勝3回(1985年、1986年、1989年)
- 全豪オープン優勝2回(1991年、1996年)
- 1989年全米オープン優勝
- ウィンブルドン準優勝4回(1988年、1990年、1991年、1995年)
- シングルス通算優勝回数 49回
- シングルス通算マッチ成績 713勝214敗
- 1985年ウィンブルドン優勝時の17歳7ヶ月は大会男子シングルスにおける史上最年少記録
- バルセロナ五輪ダブルス金メダル
関連動画
エドベリは最大のライバルと言える
関連項目
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