東欧諸国で広く普及しており、中国の魚翅湯、タイのトムヤムクン、フランスのブイヤベースと共に、五人揃って四天王世界三大スープの一つにも数えられる。
概要
ボルシチと言えば「ロシア料理の赤いスープ」と、条件反射的にそう思うかもしれない。
しかし厳密にはボルシチはロシア料理ではなくウクライナ料理である。そもそも「ボルシチ」自体がウクライナ語である。
だがウクライナはソビエト連邦の一つでもあったので、総じてロシア料理であると日本では認識されていった。この辺り、日本における焼き餃子(旧満州で食されていたのが戦後日本に持ち込まれた)と似ている。
調理方法については様々な方法があり、レシピも国・地方によって多岐にわたる。
共通するのは
以上の2点。
テーブルビート由来の鮮やかな赤紫色が特徴で、人によっては毒々しいという印象を持つ事がある。サワークリームを多めに入れると派手なピンク色になるので猶更である。
色素を分解する酵素を持っていないと、翌日トイレで悲鳴を上げる人もいるとか何とか……
こういった背景もあってか、テーブルビートになじみの薄いアジア圏では、代用にトマトを使った「ボルシチ」が往々にして供される。日本で最初にボルシチが紹介されたのは東京・新宿中村屋が1927年に販売したのが始まりとされているが、こちらもトマトを使用したレシピだった。
通常は温かい状態で頂くが、夏には冷製にして供される事も多く、クワス(微炭酸のアルコール飲料)と並ぶ風物詩として愛されている。
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