㠭とは、4つの工である。
漢字として
- 意味
- 意味はよく分かっていない。〔説文解字〕に「極巧、これを視るなり。四工に從ふ」とあるが、それがどういう意味なのかはっきりしていない。〔玉篇〕には展の古文とある。
- 字形
- 4つの工による会意。
- 白川静は、工はそのような形の呪具の象形であり、それを4つ並べた㠭は呪的に防ぐような意味をもつとする。そして例として塞や展などを挙げる。塞の古文は𡫼で、㠭によりふさぐ会意、展の古文は㞡で死者の衣に㠭を置き呪霊が憑くのをふせぐ会意という。
- 音訓
- 音読みはテン、訓読みは、ふさぐ、みる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213、JIS X 0212未収録。
- 部首
- 㠭は〔説文解字〕で部首であり、㠭のほかに𡫳を収める(𡫳と土を組み合わせた字は塞である)。
- 声符
- 㠭を声符とする漢字には、𧝑がある。
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