五行説単語

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五行説とは、古代中国時代より存在する考え方である。

概要

五行学説と言う場合もある。これは「宇宙間のすべての事物はすべて木・火・土・金・水という5種類の物質の運動と変化によって生成する」という考え方である。

この「木・火・土・金・水」の間には「相互に生み出し、相互に制約する」という関係があり、それを相生（そうしょう）関係・相剋（そうこく）関係と言う。

春秋戦国時代に陰陽論と一体で扱われるようになり、陰陽五行説となり現在に至っている。（参考：十干)

相生

• 木生火(木をこすり合わせて火が生じる)
• 火生土(火の後には灰（土）が残る。)
• 土生金(土の中から鉱石、金属が見つかる)
• 金生水(金属の表面に水滴が生じる)
• 水生木(水を与えて木は育つ)

相剋

• 木剋土(木は土を押しのけ根を張り養分を吸い取る)
• 金剋木(金属の刃物で木は伐採される)
• 火剋金(火の熱で金属は熔解する)
• 水剋火(水で火は消火される)
• 土剋水(土で水は濁り、せき止められる)

主な五行

• 木：木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子
• 火：光り煇く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質
• 土：植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する
• 金：土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質
• 水：泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える
  ＊ちなみに、四神（青龍・白虎・朱雀・玄武）もこの五行にそれぞれ当てはまっている。なお、その場合「土」には麒麟(もしくは黄龍)が当てはまる。

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関連項目

• 中国
• 形意拳

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