南雲影成単語

この項目は、上映中の作品のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。

VR世界

風魔と忍者プレイヤーが放つ手裏剣に込められたバグスターウィルスに感染した人間の意識はVR(仮想現実)空間に閉じ込められる。

そのVR空間はなんと「小学校の運動会」、しかも感染者と同じく閉じ込められた鏡飛彩、花家大我、西馬ニコも記憶を剥奪され、運動会での役割をあてがわれている。

• 飛彩の場合……同じ感染者である星まどかの父親で、運動会で活躍する娘のシャッターチャンスを狙う…という本編での印象が180度変わるくらいの親バカのパパに。しかし婚約者を失った過去を持つ飛彩にこの妻子持ちの役をやらすとは観客は笑いの裏で切なさを感じただろう……
• 大我の場合……イケメン爽やか教師になっており、徒競走のスタートで鉄砲を使わず「BANG!」する1話を思い出すことをやらかしている。
• ニコの場合……なぜかランドセルを背負い、運動会の小学生に…どうしてこうなった。乳揺れにびっくりする観客がいっぱい……いかがわしいとさえ感じる。しかもこの世界でも大我と仲良しなのは変わらず。教師×生徒シチュ!?

ちなみにバグスターすら感染させて閉じ込めることも可能であるが、ポッピーピポパポと後に閉じ込められた九条貴利矢、およびジョニー・マキシマたちは記憶はそのままで役割はあてがわれなかった。おそらくバグスターのコントロールは不可能なのだろう。

このVR空間のゲームはある感染者をプレイヤーとしており、そのプレイヤーが願望を全て叶えるとジョニー・マキシマの中に潜む「ゲムデウス」が覚醒するという裏が隠されていた…

その正体と目的

星まどかの父親。まどかは小児がん、それもとても症例と治療実績の少ない脳腫瘍で余命いくばくもない状態だった。まどかが幼いころに家族の元を去り、以降顔を見せることのなかった影成だが、それでも彼女の身を案じていた。影成の目的とはすなわち、まどかの救済であった。

ジョニー・マキシマと共謀し、まどかの夢である「運動会で一等賞を取る」「家族とお弁当を食べる」を叶えるための「運動会」のVR空間を風魔の力で作成。まどかと彼女の小学校の人間、さらに飛彩、大我、ニコ、ポッピーを含めた大勢の人間（とバグスター）をVR空間に閉じ込め、まどかのための天国を作り上げた。

その後、天国を破壊し、人々の意識を解放しようとする永夢を狙うがー。

まどかの病気については「たとえ手術が成功したとしても後遺症に苦しむ可能性が高い」と諦観しており、さらにまどかをゲムデウス覚醒のためのプレイヤーとして利用しているジョニーについても、「まどかが無事でいられるならこの世界に用はない」と彼の野望に有無も言わず協力している。

ただ内心は複雑な模様で、永夢たちドクターの言葉により、葛藤が生まれてしまっている。

True Ending

ジョニー・マキシマにより「ゲムデウスマキナ」は覚醒し、風魔も彼の覚醒を妨げるドクターライダーたちと対峙する。

そんな彼と対峙するレーザーから「病床の娘のそばにいてやれないあんたなんて父親失格だ」スナイプから「俺たち（ドクター）は消えゆく小さな命を救うために全力かけてるんだ」という言葉をかけられ、迷いが生じ、影成は敗北する。

彼の目の前に永夢が現れ、「飛彩によりまどかの手術が無事成功したこと」「彼女の意識は未だVR空間にあるため肉体が生きる力を失い、余談を許さない状況であること」、そしてまどかの本当の想いを聞かされる。

それは運動会で賞を取ることでも、家族とお弁当を食べることでもない、父である影成が笑顔になることであった。

娘の想い、そして本当の自分の想いに気づいた影成はバイク形態となったレーザーの助力を借りて、まどかが入院する病院へ向かう。

自分の想いをまどかに伝える影成、そしてまどかは父親の想いを受け、意識を取り戻した――――

全てが終わった後、病室で家族との時間を過ごすまどかのそばには、母親と、悪のライダー・風魔でも、マキナビジョンの幹部でもない娘想いの優しい父親がいた。