天王台駅とは、千葉県我孫子市柴崎台にあるJR常磐線の駅である。
概要
1971年4月20日開業。1982年11月15日に複々線化。
島式ホーム2面4線の複々線区間の途中にある地上駅である。このため、常磐線の快速・各駅停車どちらも停車駅となっているが、日中は各駅停車が南隣の我孫子駅で全て折り返すため、その時間帯は快速のみの発着となる。
ちなみに快速線ホームの上野寄りに「弥生軒」があり、唐揚げそばは実は我孫子駅だけではなく、当駅でも味わえることができる。
なお、常磐線快速は、本来は我孫子駅以北が各駅停車なのだが、複々線区間が北隣の取手駅までであることから、取手駅までが快速と案内されている。
NECの事業場や川村学園女子大学があることから、乗降客は多い(乗車人員は21,343人:2013年)。また、成田線の東我孫子駅や湖北駅が最寄りとなる住民も当駅のほうが本数が多いことから、当駅を日常的に利用しているようである。
さて、なぜ我孫子駅と取手駅が複々線区間内の快速停車駅であるにも関わらず、当駅にも快速が停車しているのかと言う話だが、これは駅開設の経緯にある。
常磐線が開業してから長らくは我孫子駅と取手駅の間に途中駅は無かった。常磐線の複々線化が決定した際に、我孫子駅付近に車両基地を設置することになったのだが、その設置の見返り、車両基地に移動する運転士の通勤手段の確保を目的として1970年に「新我孫子駅(仮称)」が設置されることになった(後に成田線 東我孫子駅との誤認を避けるため当時の地名「天王」に「台」をつけた「天王台駅」に決定する)。
計画では、駅開業時点で複々線区間は我孫子駅までとなったので、暫定的に快速停車駅とし、複々線区間が取手駅まで延長した段階で、各駅停車のみが停車する駅となるはずだったのである。
しかし、この計画を知った我孫子市や地元住民が天王台駅への快速停車を要望。その後、NECの事業場の開設が決まったことで各駅停車だけでは需要に合わないことが予測されたことや、増設経費は地元が負担することで合意が決まったため、快速線にもホームが設置されることになったのである。
この際、日中時間帯は快速だけで十分と判断されたため、日中の各駅停車は我孫子駅止まりとなることになった。
隣の駅
関連動画
関連項目
- 常磐線 / 常磐快速線 / 常磐線各駅停車
- 駅名一覧(関東地方)
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