尊厳破壊とは、(特に生命・人間の)尊厳を破壊することである。
現実世界での人権の話題でも使われるが、ここでは創作物での尊厳破壊を中心に述べる。
概要
ざっくり言えば、「プライドの破壊」「アイデンティティの破壊」に近いと思われるが、その結果として対象のこれまでの存在・生き様・信念が否定され、心に大きなダメージを負う状況によく使われる。例えば、
等が挙げられる。2019年ごろからは「尊厳凌辱」という語も多く使用されてきている。
尊厳破壊を受けたキャラクターは、立ち直れなくなったり、精神崩壊したり、悪堕ちしたり、洗脳されたりすることもある。一方で、尊厳破壊を受けても、その後元気を取り戻す場合も見られる。
性質上、成人向けの創作物では多く見られるが、尊厳破壊には必ずしも性的・グロテスクなものを伴っていなくてもよいため、一般向けの創作物でも見られる要素である。
言葉としての歴史
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この項目は、ONE PIECEのワノ国編のネタバレを若干含んでいます。 |
作品の構成要素としての尊厳破壊は昔から見られ、「尊厳が壊される」「尊厳が踏みにじられる」など、似た言葉も現実・創作ともに使われていた。
四字熟語的な「尊厳破壊」は、2001年発売のアリスソフトのアダルトゲーム「大悪司」で登場している。「尊厳破壊」が広まる前のTwitterの初期でも、「尊厳破壊」を含む投稿は大悪司に言及したものが比較的多い。
インターネット上での四字熟語的な「尊厳破壊」の語の初出は、執筆者が調べた範囲では、匿名掲示板「2ちゃんねる」の2004年のエロゲ板への書き込み(>>68)と思われる。その後、2009年の成人向けビデオの説明で「尊厳破壊凌辱」という語が使用されている。
Twitter上では2009年のツイートが現存する「尊厳破壊」の初出となっており(参考)、2010年から10年程度は、1ヶ月あたり数件~数十件のツイートが見られる状態が続いた。2010年には「尊厳レイプ」(参考)、2017年には「尊厳凌辱」(参考)という類似語がTwitter上で出現している。
転換点となったのが2020年1月27日で、漫画「ONE PIECE」のキャラクター「光月おでん」に対する尊厳破壊の描写が話題となった。これ以降、ONE PIECEの過去回や、それに限らず様々な創作物の描写を指して「尊厳破壊」という語がよく使われるようになっていった。
2020年7月には、口から卵白を出すニワトリ型の卵黄分離器や、「ペーパーマリオ オリガミキング」の展開を指して「尊厳破壊」・「尊厳凌辱」の語がさらに使われるようになった。
関連リンク
- ワンピース最新話の尊厳レイプが「健全な子供の性癖が歪む」「対魔忍」「完璧な姫騎士陵辱」と畏れられてしまう(Togetter, 2020/01/27)
- ラーメンハゲが主役の「ラーメン再遊記」の芹沢がショボクレハゲ・ムーブを繰り返して焦れるひとたち(Togetter, 2020/02/28)
- ニワトリが見たら悔しくて泣いてしまいそうな“卵黄分離器”がこちら「人間…くそっ…人間っ…!」「この尊厳凌辱、エロ同人ゲーでもまず無いと思う」(Togetter, 2020/07/21)
- ペーパーマリオの新作が完全に尊厳凌辱だった話(Togetter, 2020/07/23)
関連項目
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