山口駅とは、山口県山口市にあるJR西日本・山口線の駅である。
概要
山口県の県庁所在地である山口市の玄関口にある駅……であるはずなのだが、乗車客数は1日あたり1,689人(2019年度)とJRの都道府県庁所在地にある代表駅としてはぶっちぎりの最下位。乗車客数が1000人台なのも都道府県庁所在地の代表駅としてははこの駅だけである。
実質的な代表駅は山陽新幹線が止まる新山口駅であり、そっちの方が利用客は多い。
このような状況なのは山口駅が市街地の外れにあり、市役所や県庁に向かうのに不便なことが挙げられる。また、山口線がローカル線らしく本数があまり多くない一方で、並行して走る防長バスの路線バスは新山口駅からの本数が多い上に市役所・県庁ならびに市街地に向かうのに便利と言うことがある。
そう言う状況なので駅舎は駅ビルなんてあるわけもなく、国鉄時代からそのままなので「県庁所在地にあるのにしょぼい」と言われがち。他の「しょぼい」と言われがちな代表駅は列車で長距離移動するのに必要不可欠であるか都市圏にあるのでそれなりに利用客がいるが、ここは別に新山口駅があればなんともなるので……と言う状況。
みどりの窓口も2021年に閉鎖され、みどりの券売機プラスに置き換えられてしまった。
ホームは2面3線と代表駅として規模は小さい。また代表駅としては数少ない非電化(他は津駅・鳥取駅・徳島駅・高知駅)であり、長くICOCA非対応であった。ICOCAは2023年春に湯田温泉駅・新山口駅(から山陽本線乗り換え)との間を乗る場合に使えるようになった(定期券は非対応)。
これでも山口線に特急「スーパーおき」が走っているので特急停車駅ではある。あと「SLやまぐち号」も止まる。売店では土休日だけ「薩長同盟弁当」と言う駅弁が売られている。そう言うわけで観光客向けの駅と言う要素が強い。
とは言っても通勤・通学需要が全くないわけではなく、ラッシュ時には新山口駅との間を快速「通勤ライナー」が運行している。
路線バスについては中国JRバス・防長バスが駅前から出ており、防府駅・徳山駅や秋芳洞・萩に向かうことができる。また、福岡県に向かうJR高速バス「福岡・山口ライナー」が発着する。
防長バスの高速バスは市街地の中心にある「米屋町」バス停に発着する。
隣の駅
隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
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湯田温泉駅 | 山口駅 | 上山口駅 |
関連動画
関連項目
- JR西日本 / 山口線
- 駅名一覧(中国地方)
- 山口駅 - 曖昧さ回避
- 肥前山口駅 - 当駅が開業するまではこちらが「山口駅」と名乗っていた。県庁所在地代表駅の方が重要なため改称させられた。西九州新幹線開業にあわせ「江北駅」に再改称している。
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