帝国主義論単語

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帝国主義論とは、

  1. イギリス経済学者ジョン・アトキンソン・ホブソン(ホブスン)による著作。1902年発表。
  2. ロシア革命ウラジーミル・レーニンによる著作。1917年発表。

本記事では上記のうち2.について記載する。

概要

レーニンは著作「帝国主義論」の中で資本主義の「による独占段階」である帝国義の実態と危険性を世界に知らしめた。

レーニンは「独占」をキーワードとして、帝国義の特徴を5つの順を追って解説している。

  1. 資本主義の下では、市場は発展するにつれて少数の大企業によって独占されていく。大企業は規模が大きいので生産性が高く競争が高い。その上で中小企業を様々な手を用いて市場から排除することによって市場を意のままにしていくのである。
  2. その中でも最も重要な業界は銀行業、すなわち融業である。少数の大資本家融を支配することによってそれら銀行から融資を受けている一般資本家を支配するのだ。大銀行は多種多様な業種に手を出して銀行独占体と産業独占体が融合したトラスト(企業合同)、カルテル(企業協定)、シンジケート企業組合)などの巨大資本連合体を築き上げる。かくして自由競争が行われていた旧来の資本主義は消え去り、新独占資本主義市場に現れる。市場を支配するのは一般資本家から融資本家へと変わった。政治社会融寡頭制を敷く融資本家に支配され、私的独占は国家独占へと変貌した。労働者はただ彼らに貢ぐことを強要される。
  3. こうして蓄えられた膨大な資本は持ちが消費することによって労働者の下に帰ってくることはない。融資本の持つ資本は利益率の高い後進国発展途上国植民地)に投資されることとなるからだ。先進国は投資先をめ、植民地海外に作り原住民を搾取する。従来の資本主義では商品の貿易が盛んなのに対して新資本主義では資本の輸出が多くなるのはこのような理由からである。
  4. 経済の支配はやがて政治の支配となる。結果として一を支配していた独占資本家たちはえて際的に支配を伸ばし世界分割した。
  5. 世界には最も所有していない土地はなくなり、あとは分割された土地の分割が起きるのみである。この状態が過去歴史ローマ帝国等の植民地)と異なる点はそれらが国家による支配だったことに対して帝国義では企業によって世界分割される点にある。

その後、後発帝国ドイツ日本など)は領土の再分割一の手段、すなわち戦争めることとなる。これが帝国義的戦争である。これも国家的な過去戦争と違い、企業の利益追求のための戦争であることが特徴だ。

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