影牢~ダークサイドプリンセス~とは、2014年2月27日にコーエーテクモゲームスから発売されたPS3、PSVita用トラップ悪ションゲームであり、『刻命館』『影牢』『蒼魔灯』『影牢Ⅱ』に続くシリーズ5作目である。
2015年3月26日には新シナリオである「クエストモード」や新トラップが追加された「影牢〜もう1人のプリンセス〜」がPS4、PS3、PSVitaにて発売された。
ストーリー
古の時代、この世界を恐怖で支配していた“魔神”がいた。
しかし、いつしか人間は結束し、魔神に対して反旗を翻した。
やがて、天より力を与えられた12人の聖者が現れると、ついに魔神は封じられた。封印呪法である詩篇は“聖言”と呼ばれ、
12聖者が分割して所持し、悪用を恐れて末代まで秘することとなった。
さらに聖者たちは、みずからが聖者であることも歴史から抹消し、
聖言もまやかしの逸話と共に秘密裏に伝承されていった。それから3000年後。
次元の狭間から、聖者の末裔と自身の封印を解くカギである聖言を探し続けた魔神は、
ついに行方を突き止めた。魔神は聖言回収のため、“華麗”、“残虐”、“屈辱”の精神により作り出した3人の僕と
己が魂を分けた“娘”を人間界へと送りこんだ。みずからを封印から解き放ち、堕落した人類に鉄槌を落とすために。
登場人物
魔神関係者
- レグリナ(CV:斉藤佑圭)
封印された魔神の娘にして本作の主人公。
右側頭部に生えた角や(おそらく瞳孔の形も違う)オッドアイといった「非人間・悪魔」を前面に押し出した容姿が目を引くほか、歴代主人公が裸足で逃げ出すようなけしからん衣装に身を包んでいる。いいぞもっとやれ
- カエリア(CV:庄司宇芽香)
華麗の精神から生み出されたメディウム - ヴェルザ(CV:牛田裕子)
残虐の精神から生み出されたメディウム - リリア(CV:一木千洋)
屈辱の精神から生み出されたメディウム - ヴェルギリエ(CV:前田愛)
「もう1人のプリンセス」で登場したクエストモードの主人公。
長き眠りから目覚めたもう一人の魔神の娘であり、足技による位置調整・吹き飛ばし能力に優れる。 - エフェメラ(CV:鹿野潤)
ヴェルギリエを導くために魔神に作られた自動人形。
彼女を異世界の悪夢と繋がるダークサイドヘヴンへと誘う。 - ミレニア / レイナ / アリシア(CV:MIKA(Daisy×Daisy) / 大和田仁美 / 前田綾香)
ダークサイドヘヴンへ誘われた異世界の魔神の力の使い手たち。 - 冬野かなた(CV:???)
ダークサイドヘヴンを彷徨う学生服の少女。
12聖者の末裔
- プロシュライン城の城主
ストーリーモードのOPに登場する騎士で、数代前の先祖が政争に敗れて以来落ちぶれてしまい、世を恨んで生きているだけの人物。登場して早々ペンデュラムでこの世から退場させられてしまうかわいそうな人。 - ダウ・メニーゲル(CV:松原大典)
職業:団長
戦場での大敗を機に落ちぶれた傭兵団の団長。「大義」の為に戦うと語るが、その実態は盗賊と大差ない。
体力が低くなると御守り(聖言)を使って回復を図る。熟練者にとってはArk稼ぎの良いカモである。 - ゼノ・シーン(CV:宮坂俊蔵)
職業:勇者(自称)
王国騎士団に所属する若手騎士。強い正義感を持っているが、思い込みが激しく独善的。
なお、プロフィールの「勇者(自称)」は、プレイヤー間の通称などではなくゲーム内で実際に表記されている項目である。 - ガラハ・ベルゴッシュ(CV:新井聡太)
職業:第七席国務大臣
現在の地位に納得しておらず、さらなる栄華を求め聖言を巡る策略に加担し、レグリナ達に戦いを挑む。
ただし、その策略を進めることが何を意味するは何も知らない。
こちらもダウと同じく、自分の体力が低下すると回復してくる。攻撃手段が単純なうえダウより体力が多いので、ダウ以上のカモである。 - ライラ・ガン・フェイコニア(CV:金香里)
職業:異端審問官
教会のシスターにして異端審問官。普段は温厚な性格だが、愛用のハンドガンという名のライフルを手に取ると…。
銃による攻撃は「威力が高い・弾速が速い・当たると強制ダウン」と三拍子揃ったもの。開けた場所での戦いは非常に危険。
更には自身や味方の回復までこなすなど、初心者の前に最初に立ちはだかる壁というべき存在。 - ヴェイル・ブランドー(CV:金本涼輔)
職業:殺し屋
没落貴族であるが故か物腰は柔らか。しかし暗殺技術は一流の腕。
部屋にはドアを通らずワープして入る曲者で、近距離攻撃だけでなく投げナイフも駆使して襲い掛かる。
ただしワープ先には一定の法則があり、それを理解した上で出待ちをすれば自分からトラップや仕掛けに巻き込まれてくれる間抜けな一面も持っている。 - セリア・メビウス(CV:吉川未来)
職業:魔導騎士
12聖者の中でもっとも世俗との接触を断ってきた一族の出自で、各地を巡る武者修行中の騎士。
バトル中にある事をするとストーリーが分岐するという重要人物。何をすればいいかは、ちゃんと前が見えてるのか怪しい全身鎧に身を包んでいる点からお察しください。 - イヴリン・アノマイラー(CV:山中まどか)
職業:魔術師プロのドM
1人で4種類の属性攻撃を使いこなす魔術の天才だが、「WM」という通称で呼ばれる筋金入りの変態でもある。どれほどレベルの高い変態かというと、巨大丸ノコやら鉄の処女による「我々の業界でも拷問です」クラスの責めで殺しにかかっても「ひんぎゅううううう!!!」という嬌声を上げる位・・・と書けば分かって貰えるだろうか。 - アルマ・ミュラー(CV:前田綾香)
職業:近衛兵
鎚を振り回してパワフルに戦う女騎士。テルマとは双子の姉妹。貧しい。家も他も。
戦闘においては攻撃の際に起きる地震が非常に鬱陶しいほか、「グラウンド・バスタァァアア!!!」のセリフとともに繰り出すジャンプ攻撃は、単発技にもかかわらず時々2段ヒットしてレグリナの体力を2/3奪い取るという凶悪な火力を持つ。 - テルマ・ミュラー(CV:照井春佳)
職業:近衛兵
アルマとは双子の姉妹で、こちらは弓での狙撃を得意とする。当然テルマ同様家も他も貧しい。
後方支援という性質上1人ではあまり脅威にはならないが、必ずアルマと一緒に登場するストーリーモードでは恐ろしい存在と化す。アルマの地震で足が止まっている間にテルマのタメ撃ちが直撃したり、矢で射られて怯んでいる間にアルマに殴り飛ばされたりと、非常に強力なチームワークで殺しにかかってくる。 - アーネスト・ラブ(CV:宮崎寛務)
職業:近衛兵長
飄々とした武人にして国内でも屈指の実力者。
大抵のトラップに耐性を持ち、両手斧を担ぎながら段差や薄い壁を軽々と飛び越える軽快なフットワークで迫ってくる難敵だが、攻撃時は隙が大きくトラップでカウンターを決めやすい上に、前のCHAPTERに登場したミュラー姉妹(主にアルマさん)の火力が高すぎるせいで、割と影が薄い存在と化している。部下よりも弱い兵長って・・・
オマケに全エネミー(再戦キャラ除く)の中で唯一、ストーリー分岐によっては顔も名前も出ずにエンディングまで行ってしまうという事実が、余計に影の薄さに拍車をかけている感がある。 - ビクトル・ロゴス(CV:神島正和)
職業:伝説の戦士
強者と戦う事を望む武神。病に臥せり死に掛けていたが、フリーゼ様との取引に応じて反魂の術を施され復活する。決してどこぞの世紀末覇王ではない。
遠距離では高速で気弾を飛ばし、レグリナ以上の健脚でじわじわと距離を詰め、廻し蹴りや震脚で暴れまわり、果ては確率でトラップを無効&破壊するという色々とぶっ飛んだお方。 - フリーゼ・グレーデン(CV:小松由佳)
職業:第一席国務大臣
キュアフリーゼ様。
概要
シリーズ伝統のトラップアクションにして悪をプレイするゲーム。
蒼魔灯、影牢Ⅱでは主人公は事情により仕方なく戦っていたが、本作は魔神の娘として躊躇なく人間を殺しにかかる初心に帰った設定である。
主人公は影牢伝統の罠を駆使して戦う。相手に直接傷を負わせる攻撃手段は一切持っていないのも伝統である。
新規システム
- トラップシーケンス
前作までは△□×ボタンにそれぞれ天井・壁・床のトラップを割り振っていたが、今作は×ボタンを押す毎に順番にトラップが発動する。シーケンスに組む罠の種類に制限はないので、床トラップだけでコンボを組み立てるなど、前作まででは不可能なトラップコンボが作成出来るようになった。
ストーリーを進めるごとにシーケンスの装備枠が増えるので、トラップのチャージに気を揉む事が少なくなった他、方向キーの操作を行うことで、順番を無視して発動するトラップを切り替えることも出来る。
ただし、過去作とは違いトラップの同時発動は出来ない。 - アビリティ
□と△ボタンにアビリティをセットし戦えるようになった。体力回復等の補助魔法や回避行動、さらには前作までと同じ様にトラップを扱える様になる「罠の発動枠」も装備できる。 - ウィザードギア
影牢Ⅱにおけるダークイリュージョン。常に移動しているものが多いので気軽にコンボに組み込むのが難しいが、特定の方法でウィザードギアに巻き込んでHPを0にした場合、QTEが発生して特殊な追加演出でトドメを刺すことが出来る。 - アーマーブレイク
弱点となるトラップを当てた後に吹き飛ばすことで、相手の鎧を破壊して防御力や耐性を低下させる事ができる、色んな意味で最重要に位置するシステム。攻略的にもネタ的にも。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt