御前崎分屯基地とは、静岡県御前崎市にある航空自衛隊入間基地の分屯基地である。
概要
御前埼灯台の北西にある自衛隊の基地。第22警戒隊が配置されている。略称は「御分基」。
敷地面積はそれほど広くないが、レーダーが配備されており、周辺空域の監視を続けている。亀の甲羅やメロンのようにも見える、緑色のドームで覆われたレーダー(レドーム、下の写真中央)が特徴的なほか、他にも何本ものレーダーがある。もとは戦後すぐにできた米軍のレーダー基地だったが、設置から9年で航空自衛隊に移管された。
レドームは基地北側の2車線道からだと奥の方に見え、南側の県道357号を海岸沿いに進んでいくと崖の上に見ることができる。ドライブ・ツーリング中に目に入りやすいのはおそらく南側の海岸沿いの道からと思われる。御前埼灯台からでも以下の写真のように、レドームをねずみ塚(後述)の奥に眺めることができる。
また、消防業務の一部も担っており、周辺地域で火災が発生した際に消防車を出動させている。
ここまでなら、日本各地に点在するレーダーサイトの1つとして大きく変わった点はないのだが…
公式キャラクター
2023年3月に公式キャラクターの選考を開始した。しかし、候補キャラクターに尖った特徴を持つものが多く、一部に至っては特定の層の性癖に刺さるデザイン・性格・能力持ちだったため、SNSの一部で話題となった。
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https://twitter.com/JASDF_omaezaki/status/1638811183989035008
隊内での投票により公式キャラクターを決める予定だったが、反響が大きかったため、結果としてメインキャラクターを得票数が一番多かった「カメロン」とし、残りのキャラクターまで含めて全員公式キャラクターとすることにしたようだ。
4月19日頃からカメロンと他のキャラクターで特に人気が出た「おまねこ」、さらに低確率で「メロドン」がランダムで御前崎分屯基地のトップページに表示されている。
5月4日には御前崎渚の交番で軽装甲自動車の展示・作業服試着と合わせて、一部のみがSNSで公開されていたキャラクター資料(選考時に使われた資料)の全体が冊子として展示された(→ツイート)。その2日後にはけもケットでおまねこの全身特大パネルが展示され(→ツイート)、撮影のための長蛇の列ができるほど人気になった。
キャラクター一覧
印象的なレドームをモチーフにしたものが多いほか、近くの海岸がアカウミガメの産卵地である関係で「カメ」をモチーフにしたキャラクターが多い。
- カメロン
- メインキャラクター。
- 甲羅がレドームになっているカメ。御前崎の周辺でよく行われているサーフィンをしたり、たまに自分が上に乗られたりする。
- ただ、背筋を伸ばすと八頭身になる。服の下は筋骨隆々としている。遠州弁で話しており、叫び声は「ダラァァア!!」[1]。
- 好きな食べ物は地元の名産であるアローマメロンと亀まんじゅう。
-
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https://twitter.com/JASDF_omaezaki/status/1643875613529501697 - キャメロン軍曹
- 空自作業服を着ているカメ。分屯基地で隊員と過ごすうちに教練を覚えた。活発に動く頑張り屋。カメロンと名前がかぶっていることを気にしている。基本三頭身で二足歩行だが、一番右のイラストを見る限りでは、このカメも筋肉のついた八頭身の姿になれるようだ。イラストでは簡略化されているが、ズボンはデジタル迷彩。
- 「~であります」口調で話す。
- OMA-TANK
- レーダータワーの帽子をかぶったLAV(軽装甲車)。レーダータワーは伸縮し、日本全空域を監視することができる。性格は陽気。
- おまねこ
- 青いケモノの猫キャラクター。
- オスである。
- この分屯基地のキャラクターが話題となった大きな原因の1つ。詳しくは「おまねこ」の記事を参照。
-
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https://twitter.com/JASDF_omaezaki/status/1646006957323726849 - なぶら御前
- 貴重な人間枠。着物を着たおしとやかな女性だが、なにかあれば赤い眼を開き、微笑んだ口のままで手に持っているカツオ(なぶら)で殴る。カツオは頑張って衝撃に耐えており、地上でも頑張って息をしているらしく、「アタイ、負けない!」とのこと。
- ふーたくん
- 貴重な人間枠2かつ一般人枠。食堂のごはん好きの男性隊員。名前は「第22警戒隊」の2(ふた)が由来。のんびり屋だが食べ物になると本気。食堂のごはんの時間に感極まり、川柳やポエムを語る。おかずと一緒に食べるごはんの量はえげつなく多い。
- ハム・チュンチュン
- ピンク色のケモノの鼠キャラクター。チュー警団窮鼠隊所属。正義感があり、分屯基地を守っている。小柄で諜報活動が得意だが運動と猫は苦手。さっきの大鼠が改心した後に作られたとされる「ねずみ塚」がモチーフの1つ。身長159cm。
- オスである。
- レドミ
- 隊員たちの武装愛護の精神から生まれたレドームの付喪神。自由奔放で何にでも興味を持つ。頭の長いやつで彼我不明機を察知できると自分で思っているが、実際にはただの避雷針。性別不詳。
- オブンキオーZ
- 御前崎分屯基地にある展示機のT-3が変形し、レドームと合体したロボット。「テットー武器」なるものを使って謎の巨大生物・巨大兵器に対処する。パイロットは年配の男性に見えるが正体は不明。手前に「無敵警戒オブンキオーZ」というタイトルロゴが書かれている。ロボットも言葉を話せるらしい。
- ひかり&ひかる
- 2匹のカメ。静岡茶つゆひかりの木が甲羅に生えた桃色の方が「ひかり」、灯台が生えた緑色の方が「ひかる」。御前崎を守護する神の使い。平日と休日のON・OFFがはっきりしており、平日は近辺の平和を見守っているが、休日は大体B級映画を見ている。神の使いもB級映画にハマるのか…。
ひかるの方はスマートフォンを使ってよく写真を撮っている。 - カレッタ
- 制帽をかぶり双眼鏡を首にかけた、空に憧れるカメ。大変航空機が好きらしい。名前の由来はアカウミガメの学名から。この中では最も普通のカメかもしれない…が、急に絵文字としてメロドン(後述)を使ったりもする。
- ラピちゃん&ディーくん
- 胴体と顔が「見せられないよ」になっている、世間のマスコットキャラクター全体で見てもかなり攻めたデザイン。手足のみがモザイクから外れている。モチーフの関係上モザイクとなっているが、いったい何をモチーフにしたのかは全くの不明。イベント等の写真で映り込んでしまった一般人にモザイクをかけるときに登場することがある。
- ワレンちゃん
- 御前崎市重要文化財「青い瞳の人形」の名前である「マーベル・ワレン」をモチーフにしたキャラクター。普段は人形として寝ているが、起きると遊びまわり、疲れると眠って人形に戻る。
- 1927年にアメリカから各地に寄贈されたものの1体が市内の朝比奈小学校にあり、戦時中に廃棄されそうになったが隠されて免れたという経緯がある。こういった人生を送ってきたため、ワレンちゃんも平和を願っている。
- メロドン
- レドームとメロンをモチーフにしている。姿は下の画像。
- 大変強靭な肉体であり、マッハ5で走る。
- 詳しくは「メロドン」の記事を参照。
二次創作のルール
なお、御前崎分屯基地によると個人でのキャラクターの二次創作は基本的に自由だが、以下の事項を守ってほしいとのことである(リンク)。
- やってほしいこと
- 基地名またはキャラ名の明記(今後の活動が活性化します)
- やってはいけないこと
アクセス
御前崎分屯基地の敷地内には許可なく入ることはできない。見学には申請書が必要で、訪問可能なのは平日のみ。担当者の人が付き添う。
離れた場所からレーダーを目にすることは自由にできる。ただ、自衛隊の施設なので、基地の柵の外からむやみに覗き込んだり撮影したりするのは控えた方がいいかもしれない。
自家用車・レンタカーの場合、ねずみ塚の前に無料市営駐車場があるので、そこから歩いて基地周辺や猫塚、御前埼灯台、アカウミガメ産卵地の海岸まで行くことが可能(各徒歩5~10分程度)。ねずみ塚の駐車場は小さいが、すぐ近くのB&G海洋センターの前に大きな無料市営駐車場があるので、混んでいたらそちらを利用してもいいかもしれない。
猫塚にやや近い灯台周辺にも駐車場があるが、分屯基地からは若干遠い。また、観光繁忙期は混雑するうえ、海岸沿いの駐車場の場合は崖を階段で上る必要がある。
公共交通機関の場合、静岡駅・掛川駅・菊川駅のいずれかから、しずてつジャストラインのバスで「相良本通」または「浜岡営業所」に向かい、さらに御前崎海洋センター行きのバスに乗り換えることになる。ただし2023年4月時点の情報なので、各自で調べたほうがよい。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
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