断章のグリムとは、甲田学人/著、三日月かける/イラストのライトノベルである。電撃文庫より刊行。
概要
甲田学人の著する、人の痛覚に訴えかけ、読む人の顔をしかめさせることに定評のある作品である。
著者の前作にしてデビュー作「Missing」以上に恐怖と痛覚を刺激する作品で、著者は二巻あとがきにて「スプーン1杯ほどの、グロテスクを加えた」と語るが、読者からすればスプーン一杯どころの話ではなくグロイ。痛い。
2chの作者スレでは「甲田のスプーンはバスタブぐらいでかいんだろw」という説や「甲田のグロテスクはスプーン1杯で町一つ怪異に陥れるレベル」とも。
また、本作も前作と同じように人がばったばったと死ぬ。主要人物はなんとか生き残っているが、最終巻でどうなるかはMissingの例もあるため不明。とりあえず、一巻につき確実に一人は死んでる気がする。
そして13巻ではついに主要人物も死亡。さらには大惨事まで巻き起こり、後は坂道を転げ落ちるように急展開が待つに待っていた。
後書きで作者は文章だからこそ提供可能な面白さを自分なりに突き詰めた。他の媒体では提供不可能な、他の作家では提供不可能なものを手に取りやすい形で書いたと言う。
あらすじ
何処にでも居る平凡な高校生、白野蒼衣はある夕方、ゴスロリカッターナイフリストカット少女、時槻雪乃と出会う。それにより彼は過去に自分に起きたことを知り、そして人の心に浮かび上がる『泡禍』によって巻き起こる悪夢に巻き込まれていくのだった。
オーディオドラマ
オーディオドラマ化がいばら姫・上巻(10巻)の帯他にて発表された。
Missingのオーディオドラマ発売の際は市場で手に入りづらくなった途端オークションなどで価格が高騰しているのが見られたため、本作のファンならば買っておいて損はないと思える。
※買う意思は自分自身のものです。購入は自己責任で。
【ストーリー】
雪乃がまだ騎士になったばかりの頃。祖母の死体発見というトラウマを抱える伊東穂の周辺に、<泡禍>の手が伸びていく。夜中に響き渡る狂気の物音や親戚の自殺。そして、常に現場に残されている一対の靴。事件の解決要請を受けた雪乃は、物語の真実に近づけるのか―。
【キャスト】
時槻雪乃:藤村歩 時槻風乃:遠藤綾
白野蒼衣:KENN 田上颯姫:福圓美里
鹿狩雅孝:三木眞一郎
伊東穂:神田朱未 伊東紫:佐藤利奈
関連項目
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