概要
日本のじゃんけんでは、はじめに「最初はグー!」と言って、まずグーを出す。そのあと、「じゃんけんぽん!」と言い、グー・チョキ・パーのいずれかを出して勝負する。「最初はグー」でパーやチョキを出しても特に勝敗には影響せず、ただ「変な奴だな…」という目で見られるだけである。
じゃんけんに「最初はグー」は必須ではなく、ときどき言わないこともある。ただ、「最初はグー」と言うと
と、リズムに乗るためタイミングが合いやすく、後出しなどの面倒な問題を回避できる。
この言葉が広まったのは1980年代である。テレビ番組『8時だョ!全員集合』で、志村けんが仲本工事とのコント「ジャンケン決闘」で使用していたため広まった。
誕生の経緯やそれ以前の「最初はグー」の使用については諸説があるが、現在は一番上の本人談が取り上げられることが多い。
- 飲み代の支払いをじゃんけんで決めようとしたが、みんな酔っていてタイミングが合わなかったため、「違う違う違う、はい、グー出してグーって」(→最初はグー)でそろえた(ラジオ番組「志村けんの夜の虫」・テレビ番組「有吉弘行のダレトク!?」、本人談として)
- それ以前に神楽坂の芸者がお遊びで行っていたのを志村けんが見ている(「ふしぎな雑学読本」より)
- さらに前から子供たちの間で使われていた(北海道静内町出身の番組アシスタントディレクターの米谷裕輔の経験談として)
- さらに起源を遡ると、「アウト、セーフ、よよいのよい」で、まずグーを出すという正式な野球拳のルールにつながってくるのかもしれない(FUNDO)
なお、「正式には『最初はグー、またまたグー(お次はチョキ)、いかりや長介頭はパー』だ」とも言われることもあるが、志村けん本人は言っていない。
アンタッチャブル山崎弘也から、「『最初はグー』のほかに『いかりや長介、頭はパー』ってありませんでしたか?」と質問されると、志村は笑いながら「あれは子どもが勝手に作った。俺は言ってない」と弁明していた。
「最初はグー、じゃんけんぽん」は日本限定だが、外国でもタイミングを合わせるために台詞を付けることがある。
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