東村山音頭とは、東京都東村山市発祥の非常にローカルな音頭である。しかし、その知名度は全国的に高い。
概要
1963年、東京都北多摩郡東村山町が現在の市へと移行した際に記念として東村山町農業協同組合が制作したのがこの東村山音頭である。
三橋美智也や春日八郎など、当時キングレコードに所属していた専属歌手の競作として制作されたため、いくつかの歌手違いバージョンが存在する。
1970年代半ばまでは東村山市周辺でしか歌われないローカルな音頭であったが、1976年に突然全国的な知名度を獲得する出来事が起こる。
東村山市が生んだコメディアン・志村けんが、「8時だョ!全員集合」(TBSテレビ)の名物コーナー『少年少女合唱隊』 の中で、東村山音頭を自己流にリメイクし披露。これにより志村けんが子供たちのアイドル的存在にまで伸し上がることとなる。ドリフターズと番組自体の人気もあり、東村山音頭は全国区的知名度を得ることとなった。
現在でも原曲の東村山音頭よりも志村けんのアレンジバージョンのほうが圧倒的に知名度が高い。
補足
- 東村山音頭のヒットにより東村山市の名前を全国に知らしめた功績が讃えられ、志村けんへ感謝状が送られると共に西武鉄道東村山駅の前に「志村けんの木」が植樹された。2020年に志村が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染し急逝した際には、彼の突然の死を悼み「志村けんの木」の前で多くの人々が手を合わせた。
- 2014年12月~2016年3月の間、東村山市市制施行50周年を記念して西武鉄道東村山駅の発車メロディが期間限定で東村山音頭の一節に変更されていた。その後戻されたが、2020年の志村けん急逝により同年7月14日より再び同駅の発車メロディが東村山音頭に変更されている。
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