棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜単語

1件
ヒツギカツギノクロカイチュウタビノワ
4.0千文字の記事
  • 13
  • 0pt
掲示板へ
棺担ぎのクロ~懐中旅話~

「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」(ひつぎかつぎのくろ。かいちゅうたびのわ)とは、装束の眼鏡っ娘「クロ」と人を話す蝙蝠「セン」、そして猫耳双子の「ニジュク」と「サンジュ」達が織りなす物語である。きゆづきさとこ氏作の童話四コマ漫画作品。

けれどもきっと 旅人さんは今も
この空の下のどこかで ながいながいの最中で、

このお話もまた、そのほんの一部になってしまうのでしょう。

※作品性を考慮してかコマの周りは基本的にベタで塗りつぶされている。

※「まんがタイムきらら2005年1月号から連載開始。2018年6月号をもって完結した。
 全7巻+単行本未収録話等をめた外伝が発売予定。

概要

自分と同じくらいの大きさのを担いでする装束の眼鏡っ娘「クロ」が、人を話す元人間蝙蝠「セン」と共に、「魔女」を探して世界を巡っていく物語
人々が次々とくなって死んでいくダークファンタジー的な話があったり、「クロ」と共にすることになった猫耳双子「ニジュク」と「サンジュ」に微笑んでしまう様な話があったり、かぼちゃ料理と断頭台に定評のある王女様が登場したりといった所謂西洋童話的な内容でが特徴である。「ユグドラユニオン」や「GA 芸術科アートデザインクラス」のきゆづきさとこ氏独特の大きなかわいいキャラと丁寧に描かれたストーリー定評がある、ちょっと怖い事もあるけど暖かい気持ちになれる作品。
なおカバー下の裏表を読むと本編の余韻がぶっ壊されるのでご注意。


ニコニコ動画では正式タイトルよりも「棺担ぎのクロ」がタグとして機している。
タグ検索→「棺担ぎのクロ(投稿が新しい順)exit_nicovideo

主要登場人物

「クロ」(ドラマCD/きららファンタジアCV:高山みなみ/金澤まい)

装束に身を包んだ眼鏡っ娘で、自分の背丈程もあるを担いでをしている。長い路を経てきたがためかドライな性格であり他人を寄せ付けない印を与えるが、根はわりと心配性かつロマンチスト。後述する二人を路に加えてからは物も柔らかくなっていった。
現在の姿は「魔女」のにより変化させられたものであり、を始めた直後はが似合う、普通少女の外見をしていた。ちなみに「セン」とは立つ前からの付き合いである。

作中の呼び名である「クロ」は、「ニジュク」と「サンジュ」に対して便宜的に名乗った名前であり、本当の名前は作中に登場せず、ただゼンマイ丘の魔女のみが「可愛い名前」と評している。

普段はで見えないが体をいシミに侵食されており、時折「クロ」を苦しめる。

「セン」(ドラマCDのCV:津久井教生)

「クロ」と共にする蝙蝠で、人を話すほかに「クロ」が担いでいるの中に999匹の分身がいる。女好きの軟であり、大きな場に寄る度に女性を口説いてはをかっ食らい、次の日二日酔いになるのがお約束

元々は人間だったらしく、その頃から「クロ」とは知り合いで「センセイ」と呼ばれていたが、「魔女」の手で体を細々に切り刻まれた挙げ句1000匹の蝙蝠の姿に変えられた。「クロ」とを続けているのは、彼もまた自分の姿を取り戻したいがためである。

「クロ」同様、「セン」という名前も本名ではないらしい。
実は一年に一度、の日だけ人間の姿に戻ることができる。

「ニジュク」(ドラマCDのCV:徳永愛)/「サンジュ」(ドラマCDのCV:野中藍)

はかせ」と呼ばれる人物のの地下室の檻にいた猫耳の尾装備の双子幼女
はかせ」より

これからしばらく あぶないことあるから 
あんぜんな ここにいて まっていなさい

といわれてずっと檻に入って隠れていたら、「クロ」に見つかってしまい、とおいところにいってしまった「はかせ」を探すため「クロ」のに同行することになった。

  • の短い「ニジュク」は、お姉さんぶるものの「クロちゃん」と呼ぼうとして「クロちゃ」になる泣きさん。
  • の長い「サンジュ」は、なにかにつけて「クロ」に反抗して困らせようとするやんちゃさん。

二人とも申告通り「はかせ」の実験の産物であり、名前もそれぞれ被検体番号である「29番」と「30番」に由来している。幼い子供の姿をしているものの、実際のところ生まれてから何年経っているのかは分からない。しかし性格は素直で好奇心旺盛、ときどき拗ねることもある、爛漫でちょっと手がかかる子供そのものである。特にサンジュは「はかせ」の思い出を大事にしたいあまりダダをこねる時があった。

二人ともと尾をもっていたが、ニジュクはとある出来事からと尾がくなった。
や尾を隠されるとクロですら外見上区別がつかない。反面、性格の細かな違いはバッチリ把握している。

  • 「クロ」以外のあらゆるものから色を貰って、別のものに色を移す
  • 体の大きさを檻の隙間をすり抜けられるくらいに小さくする
  • お互いが片方ずつもっているを使って、二人が協することで短時間飛行可
  • 小さな体に見合わぬ怪力を発揮できる。人のを引きちぎれるくらいには

などの様々な特殊をもっているが、本人たちにはそれが不思議なことであるという自覚はない。

が片方ずつしかないなど、30番中の2人というよりもニジュクとサンジュそろってのこその存在であることが度々強調されている感がある。

二人とも100まで数を数えられない。

             ー- _                    /\
               >  ` ̄ ̄ ̄`ヽ.__         /,__ \__
          r―‐ァ'    ,ィ       \_ }!     ノ '´    ̄   `ー- 、
             {! /   /__/ !   7ヽ   ___,>   /  /           \
           ∨ / /´/,__|   /ィ、!   ヽ /   /  '7⌒   、       i    ヽ
           / ,ィ7 / ./汽 | / | ,ト、  j人 /     /   イ`Y     「 ̄`¨ヽ、
          / イTY :{ イ {:::/   { {::::、  |/r‐イ   .  ,ィ行 /      |  ___` ーァ
           _r'_.〉|  リ辷ノ    `ー‐'ノ. |.〉 |   ,タ| //⌒|/!     |'´: : : : ://
     _____(__ l /八    {._フ ,.-く_,∧|」¨  | / じ/  r .:::::      ト、: : ://{
.  / r―‐┐ヽ. `|/≧、 {`¨7ーr ./r<[ |¨リ   l 八     辷ノ|     /  Y´イ ,ィ^yぅ__
  {  く    ∨⌒¨⌒¨≧!r-》--ノ: .:|_   \.     | /l 〉、  、__    |   /∧__, >'’   っ′
   \ \ _/: : : : : :_,ノ. : |: .  /: :.:.:Y>、 ヽ、,. -l/ リ ̄¨ Yー'--ァ.|  /|     ,ィT7¨
    \ `|: : :.:.:.:/. : . : . : ...:/: : : : :.V7 `V´   _____ 〉: : :.〉、| /^リ: :〉 ,ィ ヘ|\|
        }-{: : : :.:_,  : : :   . : :   l〈   〉-、ノ'´ー-‐ヘ/l/: : : :ト、 !/ /〉:.//
     /^〉し<´               }:.\/:.:. : : :. _「ノ  . :.:| `¨ /: .《    ,.----、
    /,.イ  .r=}_/          /:.:. 人: :.:. .:.:´:.:.:/    . : : :!   /.:   ヽ/   __ \
    `´  |_ {、            /:.:.: 〉 ヽ:.:=-._/     . : . :.:! /     \/    \ \
          ヽ、__,、      /:: :.: : : : . . . .                      ̄!    }   〉
           ̄ ̄`ヾx      __〈:.:.:.:: : : : : : :     . .                | r‐-、/  /
               └ミー=ァ<ン'__rヘ、.:. : : : :    . : : : :                  { └‐-、_/
                「了       ̄ヽ:.: :   .: : : : : :               /
                     し'            . : : : : : :.            /

すごいね 『そとのせかい』ってすごいんだね」
「あんなに ひろくて おっきかったんだね」

その他の登場人物

ゼンマイ丘の魔女
ゼンマイ丘の上に住んでいるまじない師で、薬学民間療法に通じている物穏やかなうら若き女性。「クロ」が探している魔女とは別人だったが、抽的ながらも事の本質を言い当てる不思議な一面を持つ。
はかせ
「ニジュク」と「サンジュ」の産みので、「クロ」に実験動物に殺されたと思われる死体として発見された。
ケイ
軍用バイクする青年。得意のアコーディオン演奏と「クロ」の歌と双子の踊りで路をえようとする。文字が読めない。悪い人ではないが「クロ」からはちょっと避けられている。ゼンマイ丘の魔女の家に立ち寄ったことがある。
チョウ
飛行機で運送屋をしている女性パイロット。「クロ」たちと知り合った他、後に「ケイ」と時を同じくしてゼンマイ丘の魔女と出会った。
旅人
の様な頭をしたの人物で、「クロ」が自分にかけられた冤罪を「犯人はヤス」とらしてくれたことから用の帽子を託した。基本的に手ぶらでをし、先で人助けをする為に人気はあるが本人は人嫌いだったりする。ときどきクロと入れ違いに先を訪れる。
 
 
魔女
「クロ」と「セン」が長きに渡って追いめている者。二人をく染め上げ、悍ましい体にした本人である。
人間化物かすらも定かではないの存在であるが、数少ないながらも各地で彼女が残していった跡を辿ることにより、二人はその正体と相に迫っていく。

関連動画

関連静画

関連項目

関連リンク

【スポンサーリンク】

  • 13
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

access (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: ヨハン
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜

168 ななしのよっしん
2019/02/27(水) 23:24:31 ID: XPmqEIYaVL
ああっ、を感じる美少女クロちゃがただのきゆづき美少女に!!(特典ネタバレ

絵柄の変化も相まって、後半の巻でふと見せる色気を放つクロちゃが恐ろしい
👍
高評価
0
👎
低評価
0
169 ななしのよっしん
2019/02/28(木) 22:19:31 ID: nSO6sT89Ym
きらファン出るけどバーローじゃないのか
でもまあ素直に嬉しいよ
これを機にアニメにしてくれてもいいんだぞ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
170 ななしのよっしん
2019/03/02(土) 19:53:58 ID: IjuuPd7FNg
最近知ったけどい設定ありながらも優しい気持ちになれる感じがすごくハマった。
7巻まで出てるのにアニメ化してないのか…。
連載終わってるしアニメ化はもう厳しのか?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
171 ななしのよっしん
2019/03/04(月) 20:14:28 ID: PEvTblloY6
外伝の帯の折り返しメッセージ(?)で
本当にこのの終わりなんだなって実感がきた。

アニメは作品に理解のある制作会社じゃないと難しそうだね。
クロちゃ自身は二回アニメーション化してるんだっけ?
GAときらら展のどっちもほんの一だけだけど。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
172 ななしのよっしん
2019/04/13(土) 18:34:40 ID: e3qXknnSjm
キラファンにもとうとう実装されたけど、参戦イベントシナリオも評価高いし、これを機に興味を持ってくれる人も出てきてるみたいだし嬉しい。
ところで、パニッシャーは持ってこなかったんですか?
👍
高評価
1
👎
低評価
0
173 ななしのよっしん
2019/05/16(木) 05:54:59 ID: tP9CPASrec
長い長いの果てにクロが見せたが「アルシーヴ出ない」とか。なんかもう、そんなことで泣けるのが微笑ましいよね
チョウエピソードもうちょっと見たかったけど、クロじゃなくなった後も仲良くやっているんだろうからそれでいいか
👍
高評価
1
👎
低評価
0
174 ななしのよっしん
2019/06/16(日) 12:46:38 ID: IjuuPd7FNg
きらファンにニジュクとサンジュも参戦して2匹をの前にしたキサラギの反応とか見てみたいけど幼女こそいても幼女は参戦してないから理かな。
自分で言っといて何だけど幼女に戦わせるのも酷な話だし
👍
高評価
0
👎
低評価
0
175 ななしのよっしん
2020/01/20(月) 20:35:04 ID: zfFrOUs5CH
個々の話の完成度が高いし全体のストーリーも綺麗にまってる傑作
ゆづき先生の高い画力センスもあって、暗い設定と展開が混ざりつつもどこかほのぼのとした雰囲気があるのがいい

個人的にはの出ない飼いの話とモーの話が好き
👍
高評価
2
👎
低評価
0
176 ななしのよっしん
2021/01/15(金) 00:07:09 ID: FDWr0FE0ha
きらファン5クロちゃの専用シナリオみたけど
フルボイスのセンの、いいしてるね。なんだろう。
ドラマCD津久井さんは穏やかでナルシスト感ある感じだったけど
きらファンの方はいい意味で枯れたオッさんっぽさが増した感じがするw
👍
高評価
1
👎
低評価
0
177 ななしのよっしん
2022/06/25(土) 01:22:18 ID: UEiFt6d2OY
絵だからこそ魅ある作品だしアニメは特に期待してないかなぁ 動きや音がくても引き込まれる凄さがあるよ本当
👍
高評価
1
👎
低評価
0