正岡慎太郎とは、チュンソフトから発売されたサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』シリーズの登場人物である。
夜中に誰が忍んできてくれないとも限らないから、ぼくの概要は24時間オープンのコンビニ状態にしておくからね。
初出は『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』。
スーツに身を包んだ、調子のいいチャラ男。男に厳しく女にいい顔を見せるという、大変わかりやすい性格。
気が弱い所があるが、彼にホイホイされた女から見れば「繊細」に見える。
作中で大ヒットしたゲーム『かまいたちの夜』を手がけたプロデューサー。
続編の打ち合わせのために我孫子武丸から三日月島へ招待されたが、それまでのやりとりは全てメールであった為、彼も我孫子武丸の顔や素性を知らない。
無駄に波風を立てるきらいがある、台風のような……もといかまいたちの夜のような問題児。
かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
わらべ唄篇
村上つとむに続き、談話室に登場。
品定めするような視線で一同を舐め回し、初手で透を不快にさせる。透の印象は案の定的中し、男連中を無視して女性陣に媚びを売った。その軽薄さに真理は軽蔑の表情を浮かべていた為、透は安心する。
お互い好感触だった渡瀬可奈子には「『ノンノン』や『アンア』の編集長らと友達だから口をきいてあげてもいいよ。君なら表紙もいける」と褒めまくり、早速手を出そうとする。しかし仕事でそれらの雑誌の編集部に出入りしている美樹本洋介からは「あんたなんかか知らない」と言われてしまう。
この流れで1と比べ短気になった彼と喧嘩になりかけ「殺してやる!」というお決まりのセリフをひき出すことに成功。
実は夏美がミナミのソープで働いていた時の常連であり、彼女の悪質なヒモだった。
三日月島で出会ったのは偶然だったが、「今の旦那に過去の話をしてほしくなければ……」と強引に関係を迫るものの、夏美からはきっぱりと拒否される。
実は閉所恐怖症。
あてがわれた窓のない部屋では眠りにつくことができず、窓ありの部屋を指定されていた久保田みどりに頼んで内緒で部屋を交換してもらうった。しかしそれが原因でみどりと間違われ、ある手段で侵入した犯人に風切り鎌で首を切られ、第一の犠牲者となってしまった。
さらに都合よくわらべ唄に出てくる名前と一致していたため、見立て殺人としての偽装に利用される。
その後、夏美に詰め寄り事情を知った香山さんから「あの正岡とかいう奴は男のクズやで」と吐き捨てられた。残念でもないし当然。
選択肢によっては、夕食後に酒を飲んですっかり出来上がり、流石に心配した透が部屋に運んだ後、成り行きで可奈子と3人で「気を紛らわせる為」と酒盛りに突入。恋愛や仕事の話で盛り上がり、そのまま夜更かしした事で難を逃れる。
しかし部屋を交換しなかった事でみどりが犯人の狙い通りに犠牲となり、復讐鬼となった俊夫は犯人を追って行方不明となる。
その後警察の捜査は進展せず、透は日常へと戻り、また真理と連絡を取り合うようになった。そして一年後、初雪を迎えた「シュプール」へ小林夫妻から招待されるという、ハッピーともバッドともつかないエンディングとなる。
後半、犯人当てであるフラグを立てると、事件解決には至らないものの、生き残った人々は帰りの船を待つ事となる。部屋で荷物をまとめていた透の許を真理が訪れ、「もしも私が犯人だったら」という『仮説』を語った。
過去に真理は北海道で出会った正岡にだまされた上、ヤリ捨てられた。連絡がつかなくなった事で悶々としていたが、思いがけず三日月島で再会。だがお互い面子もあり、そこでは双方素知らぬふりをする。
しかし自分と同じように可奈子を口説く彼を見てだまされた事にようやく気づき、殺害を決意、実行。更に運悪く真相を知った夏美とキヨを殺し、みどりのマニキュアを使って彼女を犯人に仕立て上げた……
『仮説』にしてはリアルな話に透は不安を感じ、表情や目から何も読み取れない事に恐怖を覚えるが、真理はあっけらかんと「ただの作り話よ」と言って笑顔を見せる。
その場を去ろうとした彼女のポケットから、あるはずのない物が落ち、透がそれを拾うまでは……
サイキック篇
第一の犠牲者となるのはわらべ唄篇と同じ。
真理のサイコメトリーにより、ポケットに入っていた「フクロウのバッジ」が大きな手掛かりとなる。
フクロウを社章とする大手製薬企業・ミネルヴァ社は、『ガンツフェルト症候群』にヒントを得た超能力薬の研究を行っていた。しかし被験者の子供が次々と死亡、更に火災により甚大な被害が出た為に研究は中止される。
生き残った5人の被験者も処分される所だったが、当時研究を統括していた小林の嘆願により、洗脳を施して解放され、以後は監視をつけられた。正岡は小林の辞職後を引き継ぎ、村上と共に研究を進めていた。
その後、ある人物の思惑により洗脳が解かれた被験者は、危険を承知で引退した小林の営む『シュプール』へと向かった。そこでは何も起こらなかったものの、『シュプール』を題材としたゲームを利用して関係者に揺さぶりをかけ、正岡と村上の所在を知り、一年後に三日月島に関係者を集めた。
その中で正岡はミネルヴァ社へ対抗する為に協力を求められたが断った為、サイコキネシスによって惨殺されてしまった。
かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相
岸猿伊右衛門の呪縛により、他の犠牲者ともども成仏できずにいる。
生前、島の呪いとは関係なく夏美に悪行を働いていた……はずなのだが、夏美から「じっくり話し合ってみたらそう悪い人でもなかった」と評され、行動を共にしている。
ここらへんはメインライター交代の弊害だろう。
最終的に小林さん夫妻らと共に五芒星の完成をサポートし、他の死者と共に昇天していった。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- みのむしぶらりんしゃん
- 美樹本洋介
- 久保田俊夫
- 北野啓子
- 我孫子武丸
- 小林二郎
- 矢島透
- 小林真理
- 香山誠一
- 田中一郎(かまいたちの夜)
- 菱田キヨ
- 河村亜希
- 渡瀬可奈子
- 香山春子
- 小林今日子
- 篠崎みどり
- 船長(かまいたちの夜)
- 村上つとむ
- 香山夏美
- 岸猿伊右衛門
▶もっと見る
- 0
- 0pt