死亡遊戯で飯を食う。単語

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プレイヤーネーム17歳

自分で言うのもなんだけど、

殺人ゲームプロフェッショナル

1巻初版オビより

死亡遊戯で飯を食う。とは、著・飼有志、イラストねこめたるによるライトノベル

概要

飼有志のデビュー作。MF文庫Jから2022年11月より刊行。既刊5巻(2023年12月現在)。『このライトノベルがすごい!2024』文庫部門2位、新作部門1位

第18回MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作。受賞時のタイトルは「死亡遊戯で飯を食う」。選考会では4人の審員(榎宮祐、さがら総、志瑞鈴木大輔)のうち2人が最高点、2人が最低点をつけるというっ二つに分かれた評価の末《優秀賞》に落ち着いた。

タイトル通りのデスゲームものだが、通常の一般人が不条理に巻き込まれるタイプデスゲームものとは異なり、主人公デスゲームの賞で生計を立てているプロプレイヤーであり、他のプレイヤーも原則として合意の上での参加者である(例外もいるが)。そのためデスゲームもののお約束であるパニック疑心暗鬼極限状態での狂気といった要素は必要最小限に刈り込まれており、作中では様々なデスゲームが登場し、そのルールを解明して攻略する過程に焦点を当てた作品になっている。
なお、ゲームの参加は全員美少女であるが、もちろんデスゲームなので登場キャラは容赦なく死ぬ。基本的に主人公以外のキャラとは生死にかかわらずゲームごとの一期一会だが、ゲームの生還率は7割程度に設定されており、繰り返しゲームに参加するプレイヤーも多いため、以前のゲームで共に生き残ったプレイヤーと再会するという展開もしばしば。

主人公デスゲームに参加する切実な動機や的意識を持っているわけではなく、「99連勝」という標を掲げてはいるものの、その標自体に特に意味はない。またプレースタイルも「利他」ではあるもののそれはあくまで自分の生還のためであり、攻略に必要とあれば他のプレイヤーの殺や味方のプレイヤーを見捨てることもしない。
そうした通常のデスゲームものではなかなかあり得ない主人公スタンス倫理観が、選考会でも大きく評価が割れた要因であり、そうして何度もデスゲームを繰り返すことで生まれるドラマが本作の魅である。

なお、3巻までの各巻には(ライトノベルとしてはしく)文庫解説がついている(ただし普通文庫解説よりだいぶ短い各2ページ)。解説担当はそれぞれ、1巻が二十・町、2巻が久追希・三河ごーすと、3巻がカンザキイオリ斜線堂有紀夜空解説はすべてこのページexitで読める。

月刊コンプエース2023年6月号から、万歳寿大宴会による漫画版が連載中。ニコニコ漫画でも開されている。

主な登場人物

ユウキ
本作の主人公幽霊のような貌をした17歳少女。これといった強い動機を持たずにゲームに参加し続けていたが、9回ゲームとなった〈キャンドルウッズ〉を経て「99連勝」を標に掲げてゲームに参加する。基本的なプレースタイルはなるべく生存者数を最大化しようとする「利他」だが、あくまでそれが自分の生存に有利な場合の戦略であり、過去ゲームで他のプレイヤーを殺した回数も数知れない。クリアしたゲームの衣は毎回部屋に保管している。
本名は反町友日常生活においてはゲームの賞で生計を立てながら、学校に通い、全な昼夜逆転生活を送っている。3巻発売時に開されたボイスドラマでのCV中島由貴
士(ハクシ)
師匠クリア回数95回を誇る最古参プレイヤーとともに〈キャンドルウッズ〉に参加するが……。
(ミシロ
スクラップビル〉でと出会った金髪縦ロールお嬢様プレイヤーリーダー気質で、自分よりもキャリアのあると対立する。
エージェント
専属の運営エージェント。ゲーム会場や義体職人工房への送迎などを担当する。女性

作中に登場するゲーム

作中のデスゲームは、トラップだらけの会場から脱出すればクリア〈脱出、一定期生存すればクリアとなる生存プレイヤー同士での殺し合いである〈対戦の3種類に大別される。ゲームの種類によって参加者は数名から数名まで様々だが、100人をえるような大規模なゲームしい。また、どのゲームでも生還率は均して7割程度になるように設定されている(それ以上の人数が死亡することももちろん多々ある)。

ゲーム内容については運営側から開始前にルール説明がある場合もあるが、少なくとも作中で描かれているゲームに関しては事前ルール説明がなく、プレイヤーが自ルールを解明する必要のあるものが多い。

参加者は全て美少女であり、ゲームごとに様々な衣メイド服バニーガール水着など)を着せられ、それぞれプレイヤーネームを名乗る。会場には至るところにカメラが仕掛けられ、ショービジネスかつギャンブルとして観客の間でが生き残るかの賭けが行われている。また、その掛けゲームの賞の原資となっている。3回以降のプレイヤーには専属のエージェントがつき、ゲーム会場への送迎などを務める。ゲーム参加時には睡眠薬を飲み、プレイヤーは眠った状態でゲーム会場へと運ばれる。ゲーム運営についての詮索や、ゲームについて外部への言はもちろん禁止。

プレイヤーゲーム参加時に〈防腐処理〉という名の身体改造を受ける。これを受けると出血がもこもことしたい綿状の物体に変わり、体臭が消え、遺体は腐敗しなくなる。この処置に加えてゲーム運営は極めて高度な医療技術を持っているため、身体の一部を切断されても(切断された部位が残っていれば)元通りに繋げてもらえる。治療不可能な負傷については専用の義体を作ってもらうことも可ゲームから全に引退する場合はゲームに関する記憶消去の処置を受けることもできる。なお、〈防腐処理〉を受けているプレイヤー健康診断などは受けられなくなるが、ゲームへの参加を止めてある程度時間が経てば効果は徐々に抜けていくらしい。

ベテランプレイヤーの間では、通算回数が30回あたりのゲームで極端に生還率が下がるという「三十の壁」というジンクスが囁かれている。

作中で描かれた(幽鬼が参加した)ゲーム

ゴーストハウス
原作1巻に登場。参加者6名。にとっては28回ゲームトラップだらけの館から脱出するスタンダードな〈脱出〉。衣メイド服
キャンドルウッズ〉
原作1巻に登場。参加者330名。にとっては9回ゲーム300人の〈うさぎ〉と30人の〈切り〉に分かれ、〈うさぎ〉は1週間生き延びればクリア、〈切り〉は1人あたり5人の〈うさぎ〉を殺すればクリアとなる〈対戦〉のゲーム。衣バニーガール。後に「〈キャンドルウッズ〉以後」という言葉が生まれるほど、この業界において大きな転機となったゲームとなる。
スクラップビル
原作2巻に登場。参加者6名。にとっては10回ゲーム廃墟ビルから脱出する〈脱出〉。衣白いワンピース
ゴールデンバス
原作2巻に登場。にとっては30回ゲーム。大浴場の中から下足の札を探し出し、履物を入手して建物を出る〈脱出〉。ただしプレイヤーの数に対して札の数が少ないため、札の奪い合いとなる〈対戦〉の要素を兼ねる。衣バスタオルもしくはバスローブ。
クラウディビーチ〉
原作3巻に登場。参加者8名。にとっては44回ゲームクローズド・サークルミステリーを模した、孤殺人者から生き延びればクリアの〈生存〉。衣水着
ハロウィンナイト〉
原作4巻に登場。にとっては45回のゲームお菓子を与えないと襲ってくる子供たちのキャラクターに殺されないように一定期間生き延びればクリアの〈生存〉。衣魔女コスチューム

既刊リスト

  1. 死亡遊戯で飯を食う。 (2022年11月MF文庫J
  2. 死亡遊戯で飯を食う。2 (2023年1月MF文庫J
  3. 死亡遊戯で飯を喰う。3 (2023年4月MF文庫J
  4. 死亡遊戯で飯を食う。4 (2023年8月MF文庫J
  5. 死亡遊戯で飯を食う。5 (2023年12月MF文庫J

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