派遣村とは、2008年末に、派遣切りにあった人を保護する名目で設置された施設である。
概要
派遣村(正式名称:年越し派遣村)は、厚生労働省と東京都が主体となり、集められたボランティアによって失業者を一時的に保護する名目で作られた施設である。会場となったのは、日比谷公園であり、当初はテントによって、宿場を提供していたが、あまりにも入村者が増えすぎ、厚生労働省の講堂を解放するという事態にまで及んだ。また、単に一時的に住居を提供するだけでなく、今後の就職について相談窓口を設けるなどの措置も取られた。
実状[1]
ただし、派遣村に集まった人たちのうち、景況悪化を理由に解雇された派遣従業員は全体の40%でしかなく、多くは所謂ホームレスと言われる人たちであった。派遣村というよりはホームレス村というほうが相応しく、労働意欲の欠如した人たちを動員した一種の政治運動であったとも言える。
この騒動で日本が失ったものは非常に大きかった。メディアはこれを連日報道し、煽りに煽ったが、派遣切りを非難する報道によって企業の構造調整が難しくなり、年末年始の消費拡大期に不景気を煽られ、内需が冷え込んだことで必要以上の赤字を計上せざるを得なかった。
関連動画
関連リンク
- 【日本の議論】「派遣村」にいたのは誰か? 2009.1.18
関連項目
脚注
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